今回は
コロンビアのストーリーを3つに分けて投稿!!
よければコロンビア①の記事まで
さかのぼって読んでみてください
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カオリさんの手助けのおかげで、
気兼ねなく長いこと滞在できたメデジンを
出発すると決めた日
パソコンの調子が
どうもまたおかしくなってきていたので
昼間に修理屋を訪ねて回った
スペイン語で細かくパソコンの状態を説明するのは難しい、、
英語が話せるスタッフ
そしてちゃんと信頼できる価格で直してくれる店を見つけないと。。
入った大型ビルの中には、
何十軒ものPCショップが立ち並んでいた
数軒あたるが、
英語が出来るスタッフはいない、、
どうしようか、、
新しいパソコンを買うことを視野に動いたほうがいいのかな、、
そんな風に思っていた矢先
なんとなく目に留まったパソコンがあり
この店に入ってみた

気になったパソコンの価格を聞いてみると、
男の子のスタッフが英語で返してきた
この人を待っていた!
試しに自分のパソコンのことを説明してみると、
Windowsを再インストールする方法で直せる見込みがあることがわかった
割と低価格だったので
彼を信頼して修理を依頼
二時間ほどの待ち時間、、
彼は色々と自分のことを質問してきた
世界中を歌いまわってることや、
自分のホームページのアドレスを教えると
ほかのスタッフの女性と共に、その場で動画を見始めた
ふいに選んだお店での彼らとの出会いは
幸運そのものだった
修理費を安くしてくれたり
去り際には
CDまで買ってくれて、、
結局彼らにお金をあまり払ってない気がする。。
記念に一枚

大きな感謝を伝え、、
夕暮れ
お店を出た後は
カオリさんに続き
メデジン滞在中とてもお世話になった
ゆうすけ君のホステルを最後に訪ねた

絶品だった
ゆうすけくんの手作りカツ!!
“勝つ”にかかってるらしい
さらに
書道アートをしながら旅してるけんさんも、贈り物をくれた!

“さこみずひでき”という文字を
うまく、漢字の“音楽”に溶け込ませてる
素敵な作品。
バスターミナルまで
車で送ってくれて
日本人ふたりの優しさが
心にとっても沁みた日だった
首都 “ボゴタ”


標高が高い上に
ちょうど雨季というのもあり、
雨が午後にはほぼ必ず降りだす町
“再会”もあった

彼 ウイチロウ君
日本のエレベーター会社に勤務していて
ここコロンビアへは出張中の身
自分がメデジンにいた時に
ひょんなことがきっかけで出会った
知らない世界で生きてる人の話を聞くのは
いつも面白い
同世代同士
おとこっぽい話にも花が咲いた
滞在二日目の夜
友人が路上ライブにおススメしてくれた
“ウサケン”というエリアに向かった
準備をして
いざ歌い始めようとすると
ぽつり、、ぽつり、、、と雫が額に。。
荷物をまとめ
近くのカフェにひとまず逃げ込むことにする

カフェラテをオーダー
せっかく宿から1時間もかけてきたけれど、、
店員さんに
自分のホステルがある中心街への帰り方を聞く
「夜は強盗たちのたまり場だから
特に注意したほうがいい」
「バスも安全とはいえないから
できるならタクシーを使ったほうがいい」
など警告を受ける
ギターやアンプを持って
危険エリアに立ち入ろうとしてる自分のことを
かなり心配してるみたいだった
30分ほどし、会計をしようとすると
勘定はいらないといい、お金を受け取ってくれなかった、、
ふいに
店員の男性から
「せっかくだからここのカフェで少し演奏していくかい?
誰かが演奏してる方が客寄せにもなる」 と切り出される
カフェ内のお客さんは、実際わずか5、6人ほどだったけれど
愛情からいただいた
“カフェラテ”にお返しできるチャンス

(2014.11. 22 at IL PORTO in Bogota, Colombia)
1時間弱、、
小雨と一緒に
ぽろり。。ぽろりと弾き語り
客寄せの手助けを出来たかはわからない。。
それでもなんだか
とっても幸せな気持ちで歌えたライブだった
終了後にCDも買ってくれた
優しいふたりの店員さん

こうやって小さな素敵ストーリーは
いつもなにげなくやってくる。。
さて、危険は承知の上
タクシーではなく、ローカルバスで
ホステルに戻ることにする
気がかりだったのは、
バス停から降りた後のこと。。
10分くらいの距離とはいえ、徒歩は絶対だめだ! だとカフェの人達に言われていた
しかもタクシーでさえも、
アポなしで道端でピックアップすると
悪質なドライバーからお金を脅される可能性があるとのこと
すなわち、
対策としてできるのは
着き次第、どこかのお店にまず駆け込み
店員さんに安全なタクシーを呼んでもらうようにお願いすることだった
一時間ほどすると
バスは中心のエリアに到着
「あそこに警察が立っているの見えるでしょ?降りたらすぐに相談しにいったほうがいい」
他の乗客からアドバイスをもらう
そして下車
昼間にはなかった
あぶなげな張り詰めた空気を、じわりと感じる
ふとバスの方を振り返ると
何人もの乗客たちが、
窓越しに必死になって
“あそこにいる 警察に早く! 早く! 相談しにいきなさい!!!!!” と叫んでる
予想してる以上にココって危険なんだ。。
緊張MAXで、一目散で警察に駆け寄り相談しにいく
焦りをなだめ
走っていたタクシーをさらりと呼び止めてくれた
『このタクシーは大丈夫だから 心配いらないよ』
警察の彼、
そしてドライバーの目を見つめ
大丈夫そうだと判断
信じて乗り込む
程なくして
タクシーは無事に宿に到着。。
だいぶ緊張させられた帰り道
バスの乗客達みんなが
必死になってこっちに警告していたあの光景
頭にまだ焼き付いてる
リアルに街の実状を
知った夜だった
翌日



(2014. 11. 23 in Bogota, Colombia)
晴れ渡ったウサケンで路上ライブ
前夜と、うってかわって最高に朗らかな風が
街を吹きぬけていた
その日の夜に
次の街へとバスで移動
“カリ”



この街は何故だか他の町よりも
路上ライブ規制が厳しかった。。
歌う場所探しを
助けてくれた人たちもいたのだけど、、
一泊だけして早々と次の国へ出発
コロンビアの路上ライブ
印象に残ったことふたつ挙げるなら、、
場所によっては
うわさどおり美人さんが多く目に付いたこと
そして
普段は、
場所の移動を指示してくる
“警察” までもが
歌ってるとチップをくれて
思わず心あたたまったコト
現在はエクアドルを
旅してます!
昨年はインド。
さて今年の年越しはどこの国になるでしょう
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“メデジン”

到着2日前
ここメデジンで
“Casa Isabel Medellin”
という宿を経営している日本人の男の子(ユウスケ君)から、連絡が入っていた
自身もドラマーであるということから
是非お会いしたいとのこと
数日前までいた街 “カルタヘナ”での
路上ライブを見かけた彼の友人経由で
僕のことを知ってくれたらしい
朝10時過ぎ
ターミナルに着き
ひとまず、彼の宿まで向かった
着くと、
ちょうど滞在中の日本人の男の子ふたりもいて
ひとまず皆で 『はじめまして』
ただこの日の宿は、
すでにもう満室状態。。
ユウスケ君が言った
『今夜は “カオリさん” が泊めてくれるそうです。
最近だと、
日本のテレビ番組 “世界の村で発見!こんなところに日本人”でも特集された方なんですよ。』
ひとまずYoutubeでその番組を観賞

実は、さかのぼること一年前
ある日本人の旅人が
ブログの中でカオリさんのことを書いていたのを
偶然僕は読んでいた
“宿でもないのに、旅人達をこころよく家に招き入れて、泊めてくれる方がいる”
へぇ。。
どんな人なんだろう?
当時の記憶が
頭の片隅に微かに残っていた
けれど、どこの国、どこの町などの情報は
まったく憶えていなかった。。
自然とその女性と対面できる流れに乗り
“縁” を感じずにはいられなかったストーリー展開。。
前日に
ユウスケくん経由で、『こんにちは』の連絡は
すでにもらっていた
夜も更け、
宿にいた同世代の旅人の2人とも
すっかり打ち解けた後
みんなで一緒にご自宅訪問

~写真向かって左からご紹介~
旅人のアキさんとケンさん、
カオリさん、そして縁をつないでくれたユウスケくん
ちなみにアキさんは、
数日前から調子の悪かった僕のパソコンを
宿でちゃちゃちゃっと治してくれた恩人。
ケンさんは
書道アートを道端で披露しながら旅しているお方
カオリさんはこころオープンで
物腰柔らかい優しい女性
ユウスケくんは
前述したとおり、ドラマーでもある為、
音楽話が始まると熱い
彼も10年前は
自分と同じように下北沢屋根裏でライブをしたりしていたそうだ
この日から、
しばらくカオリさんの家での生活がスタート

雨季とあり
路上ライブをできる時間は限られてくる

カオリさんは日本語教師
授業を見学


90年代JPOP愛す組で
丘登り

雨が降り出す前を見計らって。。らいぶ

(2014. 11, 7 in Medillin, Colombia)
週末の金曜、土曜日
大賑わいの夜の公園でも

フレンドリーな若者たちとの出会い


写真向かって
左から二番目にいるには
あの偽札事件があった時に仲良くなった男性 ロジャー
約束どおり
無事に再会!!
本当に色々サポートをしようと
尽くしてくれて、、彼の助言があったからこそ、
メデジンでの路上ライブが楽しいものになった
ユウスケくんらとスタジオ入り

カオリさん宅に同じく滞在していたみんなと夜ご飯

さて、ここからはとあるストーリーを。。
週末の金曜日の路上ライブ
声を掛けてくれたデザイナーの男性の存在があった
『くわしい話はまたオフィスでするから、ひとまず明日来てほしい』
次の日の朝
もらった住所を頼りに行き着いたビル

これからどんなストーリーが待ってるんだろう。。
部屋に入ると、
あの日、声を掛けてくれた男性
そして妹さん

実際には彼の母親、父親、仕事仲間もいて
彼の立ち上げたブランドのオフィス兼、ご自宅だった
話によると、、
路上で歌い叫んでる僕を見て
あるアイデアが浮かんだそう
旅の未来に
大きな期待を込めて
今回、是非
彼のブランドの服をまとい
演奏してる姿を撮ってみたいそう
そして、それをひとつの宣伝映像として、今後使いたいとのこと
いつものように “面白そうだから” 引き受けてみることにした
そして撮影の日がやってきた
正午12時にオフィス到着
細かい打ち合わせがスタート
が、しばらくすると、
ハナシの輪にいたカメラマンに急用が入ってしまい
彼はどこかに去ってしまう
少々、慌てた様子でデザイナーの彼が
他のカメラマン達に連絡をとり、、
撮影は止むをえず明日に持ち越しとなる
自分の今やりたい楽曲と
デザイナーの彼が希望する
ブランドイメージに合った楽曲
そこに微妙なズレがあり、話し合いは少し縺れ出していた
でもこれは想定の範囲内
自分のこだわりは最低限維持しつつ
“彼の笑顔、そして即戦力になれるように” をもっとうに、
意見をすり合わせていく
最終的に、互いの納得いくところで
打ち合わせと衣装合わせは終了。
上手くまとまって良かった。。
翌日は撮影、本番!

写真の撮影!

撮影もひと段落した週末
ここメデジンからバスで1、2時間ほどでいける町へ足を伸ばした




路上ライブにぴったりの
程よく落ち着いていて、のどかな雰囲気

(2014. 11. 16 in Guatapé. Colombia )
そびえたつ岩を登ると。。

最高な景色

こねことハイタッチ

とてもメルヘンな香りがする場所
“グアタペ”
いろぉんな意味で
また帰って来れたらうれしい
世界の町のひとつ
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70カ国目 コロンビア
“カプガナ”
入国スタンプをようやくここでゲット
次に目指す街へのボートは翌朝だったので、
人影のあまりない小さなこの町に一泊だけする



翌日朝8時、船は出発
あの夜乗ったものよりもひとまわり大きく安定性が違う
スピードも断然こちらの方が速い
けれどその分、波を越える度に走る衝撃が物凄く強い
ギターやアンプが心配になってくるレベル
彼らの為にも、
しばらくこの手のスピードボートに乗るのは
もうよそうとさえ思った
2時間ほどして
ようやく港町 ボゴタに到着
そのまますぐにバスに乗り換えて
その日の最終目的地を目指した
10時間以上の移動を経て
やっと到着した街
“カルタヘナ”
優しい売店のお姉さんの手助けも借りながら
時間も遅かったので、バスターミナルで一泊
翌朝 宿を決めて
中心地へ



お昼頃、そして 夕方前
路上ライブは二回
場所を変えて臨んでみたが
昨夜の睡眠不足から体力の消耗が早い
更に気温と湿度があまりに高すぎて、
なかなか集中して出来ない。。。

人の反応をもっと得たい、、
でもこの状態で続けるのは賢明ではないと判断し、
一度宿に引き返す
疲れ果て2時間ほど仮眠。。
目を覚ました時は
もうあたりは暗くなっていた
最近はしばらく出費ばかりの日々
今後の資金の為にも、ここでのんびりは出来ない
可能性を信じて、また外に出る

自分的理想の場所を見つける為に
めげずに中心地を歩き回ってると
よさげなスポットをようやく発見。

(2014, 10, 31 in Cartagena, Colombia )
夜とあって
気温、そして人々の心も 落ち着きを取り戻してる。。
昼間より反応がとても良い
行き交う人の量も、周囲の騒音も少なく
安らげる雰囲気 があたりを包み込んでる
久しく出会ってなかったな、、
この手のベストスポット
歌う曲は場所の空気によって変えられる
嬉しい。 ここなら、やわらかい曲を中心に歌えるぞ
声を掛けてくれる人も沢山いた

彼らは数日後に向かう予定だった街
“メデジン” 出身のミュージシャン
しばらく後ろで、見守るように聞いてくれていた
そんな中
とある男性がやってきた
「このお札を両替できないか?」
一時間前くらいにも、同じことを言って来た人だ
小さなお札でチップ箱は溢れていたので、2度目も快く換えてあげる
彼が去ったあと
しばらく歌い続けていると
あのメデジン出身の2人が後ろから話かけてきた
「ちなみに人に両替をお願いされたら、
偽札の可能性もあるから気をつけた方がいいよ」
え!!
まさかと思い、
さっきの男性がくれたお金を
念のためにチェックしてもらった

透かしたり、サイズをみた後
彼らは言った
「すまないが、これは偽札だよ。」
ガビィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
近くの売店のおばちゃんも寄ってくる
本物のお札を見せてくれて、
微妙な違いをみんなで説明してくれた
悔しい、、
良心を逆手にとられた。。
時間も深夜12時を切っていたので荷物をまとめる
でも待てよ
両替を二回も訊ねてきた男性だ
ひょっとしたらまだ近くを、うろついてるかもしれない
案の定
遠くを見ると 犯人らしき人が立ち話をしていた
「彼かもしれない。。一緒に問い詰めにいかないか?」
メデジンの2人に応戦を持ちかけると
『いや、ナイフを持って抵抗してくるかもしれないから、ひとまず慎重にまず近づいてみよう』
なるほど、、
急いで荷物をまとめ終え歩き出す
が、気づくと彼の姿はなかった
『きっと、うちらの様子を察して逃げたんだよ』
2人が言う
そこまで大きな額でもなかったが、
悔しいものは悔しい。
引きずらないように
気分を切り替えて
その後
彼らおすすめの別の場所にも
ギターを持って向かった


“メデジン”での再会を約束。
昼のストーリーを乗り越えて
外に飛び出した夜
音楽的にも
人との交流的にも充実して良かった
翌日も
路上ライブ
コロンビアンスウィーツをくれたおじさん

伝統的な歌を披露してくれた彼

周囲でモノ売りをしてる人も
自分のことを煙たがらずに、優しさをくれる
そういった点でも
やはり、相変わらずベストスポット
名残惜しさを抑えて出発
“サンタマルタ”



日曜日だったせいか、
カルタヘナに比べて、とてもひっそりとしていた夜の街


位置的に
ここから隣国ベネズエラに一回立ち寄るべきか
実は結構悩んでいた自分
ただ強盗が多いこと
更に警察までも、
お金を要求してくることなど
南部の観光名所以外
いい噂があまりないベネズエラ。。
ホントに今行くべきか、、、
宿の店員さんに試しに相談してみると
まさについ最近
出身国ベネズエラの首都から逃げてきた
女性スタッフがいた
『犯罪が多発し、今はホントに危険な状態だから
絶対におすすめしない』 と
彼女から忠告を受ける
これは何かのメッセージかもしれない
“いつも意を決して向かうことが、旅のすべてじゃない”
ベネズエラはひとまず見送り
コロンビアの“メデジン”へ向かうことにした
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現在はまだコロンビアです。
今回は 中米編の後半です
3つのストーリーに分けて
2週間ぶりに投稿しました!
ストーリー上
海ガメに会いに行った
“コスタリカ編” まで
一度、さかのぼって読んでみること、おすすめします
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
コロンビアに向けて出発の朝
待ち構えていたのは前回と同じ小型のスピードボード

コロンビアからパナマに来ていた
オジサンとその息子、娘達(多分) の船に
同乗させてもらうことになったのだ(もちろん有料)
彼らは前の晩、タイミング良く自分と同じホステルに
滞在していたので話は早かった
それにしてもこのボート
屋根がないが、雨など降ったりしたらどうするのだろう。。
って
乗り始めてしばらくしたら
やっぱり雨が降ってきた
しかも、かなり大粒で強いタイプ。。。
船頭に立ってる息子も、
自分の隣に座ってる娘2人も皆、びしょ濡れ
過酷ではあったが、通り雨だろうと必死に我慢する
そういえば、
後ろでエンジン操作してる
船長のオジサンは、こんな豪雨にどう対処してるんだろう
きっと慣れたものなんだろう
かがみながら振り返る
と
ひとりだけ
いつのまにか防水ジャンパーを羽織り、
完全装備だった
“ひとりだけ完全に何か羽織ってる”
シュールな展開に、
内心ではオーバーリアクションをかなりとったが
言葉に出しツッコミを入れるのは、関係上無理だった
次第に雨は止み、天候は回復、、
時々 波の高いエリアに差し掛かると
全長7メートル程の小さな船はグラングラン揺らされた
ひょっとして自分は
かなりリスクのある道を選んでしまったのかもしれない
でも今更逃げ場はない
気がつくともう日暮れ、、

船上で見るダイナミックな夕空は格別にキレイだ
それはそうと、朝9時に出発したこの船
到着まで約7時間ほどと言っていたのに、
まったく着く気配がない
時々 どこかの港に立ち寄り給油だけはしっかりしてる
次第に空は暗くなり、
夜19時にもなると、あたりは完全に真っ暗になった
神秘的なオーラで
月が夜の海を照らしている
地球においての
彼の存在感の大きさを初めて知り
しみじみ浸る、、、余裕はあまりなく
先の見えない暗闇の大海原を
小さな船で航海していることが、やっぱりどうしても不安だった
途中で
なんの前触れもなく船が止まる。
えっ? と驚き、
オジサンの方を振り返ると、電源らしき何かを取り替えていた
スピードを出して波に乗ってる時よりも
静止してる小船は、予想以上に揺れた
もしもエンジントラブルが発生して、
この夜に取り残されたりしたら、
どう対処するつもりなのだろうか。。
スペイン語がしゃべれない自分は
うまくこの疑問を伝えることも彼らにできない
ただおじさんの作業が
無事に終わることを祈り待った。。
しばらくしてから、、
船はまたゆっくり動き出した
ほっとする。。。
それでもまだ
完璧に気を許すことはできない
遠くの方で雷が光ってるのが見える。。
、
無事に
目的地に辿りつくことを信じて
じっと、、船の揺れに耐えることに徹した
心身ともにかなり疲労。。
力強く歌う
耳元の音楽たちだけが、
唯一の気持ちの拠り所だった
。。。。。。。。。。。。。。。。
気がつけば、、
硬い椅子の上で約12時間。
船は夜21時を回った頃ようやく目的の港に着いた
自分が初心者だから、
大袈裟に不安になってただけなのかもしれない
でも、久しぶりに生死さえ考えさせられた
過酷な一日だったことに変わりはない
おそらくなんだけど、
通常はもう少し大きくて
スピードの速いボートに乗ってくるものなんだと思う
今回、自分は、
宿に滞在していた一家の小船に
同乗させてもらうコトになったから
この忘れられない体験ができたのだと思う
そこは、パナマとコロンビアの国境近くにある港町
結果的に最後まで
安全に航海してくれたオジサンは
海を知り尽くした “海の男” なのかもしれない
ホステルのベッドに倒れこみ
あっという間に熟睡。。
本当に長い一日だった。。。
翌朝

子猫と話したあと
オジサンの船に再び乗り、
パナマの出国スタンプがもらえる港町へ

そして今度は
コロンビアの入国スタンプが
もらえる港町へと向かった。。
ついに
旅人達が口を揃えて 「最高だ」 という
“南アメリカ大陸” の旅の始まりです
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-
69カ国目 パナマ
首都 “パナマシティ”



じつは、コスタリカで
パソコンの液晶が壊れてしまっていた
最後に訪ねた
あのホステルのオーナーさんから
『ここの国よりも パナマの方が物価が安いから そっちで直したほうがいいのでは?』
というアドバイスをもらう
早く修理しないと、このワンダーストーリーの続きも書けなくなる。。
焦りをなだめ
パナマに着いた初日は
店を、人をとにかく訪ね歩いた
幸運なことに
想定内の値段
しかも短時間で修理してくれる店に
最終的には行きつけた。。
“大切さを知る”
という点では、
何かが壊れるということは
とってもイイことなのかもしれない
極端な話
もし、初めから何もかも壊れない世界 があるならば、、
僕らは、ものの “大切さ” をどうやって知るのだろう
なんて
思ってみたりして、、

(2014, 10, 26 in Panama city, Panama)
さて、
ここから
お隣の国 コロンビアまで向かうには、
巨大なジャングルが道を隔ててる為に、陸路で行くのはほぼ不可能らしい
よって
飛行機を使うか
船を使うか
選択肢は絞られてくる
自分は船で越えることに決める
予約は滞在先の
Hostel Casoco Viejoの受付で、やってもらえた
夕刻前から深夜までいる
英語が堪能な受付のお姉さんから説明を聞く
不定期だが、
基本 1週間に2本の頻度で船が出てるらしい
「おそらく次は月曜か、火曜に出るはずだから、
一泊か二泊くらい、通過点でもある小さな島に滞在して船を待ったら?」
面白そうだなと思い
パナマシティを早めに出て
その島を目指すことに決める
早朝5時半
ホステルからピックアップ車に乗り込み
約3、4時間で船乗り場に到着

想像以上に船が、、、小船だ
スピードボートというのもあり、
動き出すと、速度は一気に加速
風が心地いい


ポツリ ポツリと浮かんでいる
漫画の世界で見たことがあるような
小さなかわいいアイランド達

パナマって
こんな美しい景観を持ってる国なんだなぁ
30分で島に到着



ほんの20分もあれば
一周出来てしまう程小さな島
地元の人と少しの観光客
煌く自然の美
静かに歌う風 波音
ベッド以外になにもない小屋
旅路を振り返ってみても、、
“楽園”という言葉が
ここまでふさわしい場所は過去になかったかもしれない
こういう島に来ること自体
ひとつの憧れ だった気がする


ギターを弾くと人が集まったので
地元のおじさんにバトンタッチ

日も暮れると
電灯が少ないこの島は
殆ど真っ暗になる
自分の部屋にも
電気は届いてない
やることはもう
海辺でギターを弾く、、
それだけ
ひっそり ぽろぽろ、、していると
女性二人に 後ろから声を掛けられた
「よかったら私達の友達がそこの小屋で飲んでるから、彼らに歌ってあげてよ」
盛り上がってる人なんて
殆ど皆無だと思って 一人淋しくしていたのに、
島にいるわずかな観光客達が集まって
ここで宴を楽しんでいたとは。。
ギターがまた
笑顔を引き寄せてくれた

深夜0時
祭りは静まり、、
自分の宿に戻るために外へ出ると
盛大に出迎えてくれた
夜空の星の光たち
あまりにきれいだったので
浜辺に寝転がり しばらく眺めていた。。
忘れない夜空の記憶に仲間入り
翌日 月曜は
コロンビア行きの船はなし と言われ、
火曜に延期..
ありあまった時間を
シュノーケリングと曲作りにあて
贅沢に時間を過ごす
実際に海中で
泳ぐ魚達、さんご礁を見て
“水族館でなんとなく感じていた物足りなさ” の意味を理解
光輝く海の中を
自由に生き生きと泳ぎまわる彼らに
胸キュン

この日の夜も
海辺でギターを弾いていたことがきっかけで
アメリカ人のシンガーソングライターが声を掛けてくれた
みんなでわいわい音楽セッション。。
完璧に雰囲気を演出する
瞬く星空と波の音楽
翌日。
いよいよ、
コロンビア行きの船がやってくる!
かと思いきや、、
また延期になったと聞かされる
船は、十分な数の乗客が集まり次第出る
というのは聞いていた
でも火曜には絶対出ると彼らは言ってたのにおかしい、、
“もしや場合によっては、ここでいつまでも待たされてしまう流れか? ”
なんだか不安になり
交通費がまたかかってしまうとしても
飛行機も視野に入れて
いったんパナマシティに戻ることにした
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
夕方
最初に色々と手続きをやってくれた
宿の受付の女性に出来事を話すと、、
びっくりされ
急いで確認をとってもらった
なにやら
スタッフ同士の連絡の行き違いか何かで
話がこじれて少々ややこしい展開
コロンビア行きの船は、
自分が島にいた二日目の月曜に
実際あったらしい。。
しかしながら
もう一本明日すぐに出ることもわかり
ひとまず事態は、まるくおさまる
色々、言いたいこともあったけれど
最後まで真摯にサポートしてくれた
受付の女性に感謝
翌朝は4時半起き
今度こそ本当に、南米に出発の時だ
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68カ国目 コスタリカ
首都 “サン ホセ”

到着して 二日目の朝
宿のオーナーさんが
その夜の宿泊者リストをパソコンで見ている時に、
隣にいた自分
見覚えのある名前を偶然目にする
あ! 一年前のモロッコで一緒に旅した しょうさんだ!!
ランキング10位あたりをキープしている
有名な世界一周ブロガーのおひとりです
“ここリンク”リトアニアでのライブの時も、
タイミングを合わせて見に来てくれて
それ以来会っていない、、
縁は感じていたから
約束はなくてもまた会うだろうと勝手に思っていたけど
まだ てっきり南アメリカを旅してると思っていた、、
急に訪れることがわかった
再会の瞬間が楽しみになり、
その夜も同じ宿に滞在することが、自分の中で決定的になる
昼間は警察に場所移動を促されるも
雨と対峙しながら路上ライブ

(2014. 10. 16 in San Jose, Costa Rica)


日も暮れて、
宿に戻るとオーナーさんに
歌を歌ってほしいとリクエストされる
想像以上に喜んでもらえて
その夜の宿泊代をタダにしてくれた
(次の日もCDを渡すことでまた無料。。)
優しいオーナーさん
そして音楽へ
どうもありがとうの気持ち
この夜は約束があったので、
いったんおでかけ
待ち合わせて
色々お話を聞かせてくれたこの方
ハマダさん

昼間の路上ライブ中に声を掛けてくれた
60歳を越えてるとは到底思えない程
エネルギッシュでパッション漲るハマダさん
現在は
仕事の関係でここコスタリカではなく
“ベネズエラ” に もう二年ほど住んでいるとのこと
心に書き留めておきたい沢山の言葉
若い時から
周りに合わせず、
自分を貫き
主に世界を拠点に仕事をし生きてきた人生
ふりかえると
どんな出来事も
結果的にプラスへのキッカケだった。 そう
お会いできてよかった!です
再び宿に戻り
一年ぶりの再会に
自然と笑みをこぼしながら
旅人しょうさんとその夜はさし飲み。。
翌日の路上ライブ
しょうさんは自身のブログ用に
写真を撮ってくれた!


数曲
通りすがりのバイオリニストとセッション



(2014, 10. 17 in San Jose, Costa Rica)
その夜は宿で
他の日本人ふたりも加わり
男飲み

写真向かって左から
だいちゃん、しょうさん、、
そして 何故か変顔してる トットくん
(実は彼がニカラグア レオンで飲んだ人)
宿にいた現地のコスタリカ人達も途中から参戦し、
近隣への配慮から多少声を抑えながらも、
宴はだいぶ盛り上がった
翌日 早朝。
来た道を戻ることになるとはいえ、
しょうさんからのお誘いを受け、
共にバスに乗り
“オスティオナル” という小さな村を目指す

時期的にちょうど
ひょっとしたら
1000頭を越える海ガメ達の大産卵
“アリバダ” という現象が見られるかもしれないらしい
そこで歌でも歌ったらどうだろう というのが来た理由。。
一日目にあたるこの日
到着したのは大体7時
もう日も暮れていた
早速村の人に聞いてまわると
深夜11時を回った頃に見れるのではないか? という情報をゲット
宿もすぐに見つかり、
ひとまずまぁ
モロッコの砂漠ぶりに
2人でゆずやスピッツやらの名曲を大熱唱しながらその時を待つ
夜も更け 11時を回る頃
カメ達に会えるかもしれない
という期待を胸に
真っ暗闇のビーチへ。。

しょうさんがライトを照らす
パッと見渡した感じ
カメの姿はない、、
やっぱりいないか、、
それでも、遠くの方にぽつんと浮かぶ
誰かの懐中電灯の明かりを追いかける
ひょっとしたら
そこにいるのかもしれない。。
そして。。
ついに
一匹だけだけど
いたぁぁっぁぁぁっぁっぁ!!

二匹目は産卵の様子まで
まじまじと見れた。。

互いにもう感動。。
ひとまずこうして数匹だけは
見れてよかった。。
まだ孵化する前の卵の中にいる
小さな子カメ達もみた
狭いビーチに
大量のカメ達が次々とやってきては、
前のカメが孵化させる為に砂に埋めた卵を
悪気はなく掘り返してしまい、
同じ場所に産卵をする連鎖が起きてしまってるそう
ビーチに放り出されたたまご達は
鳥の餌になるなどして生き抜いていけないらしい、、
出会えて嬉しい反面
僕らを悲しい気持ちにもなった。。
二日目
お昼
ビーチに一斉にカメがやってくる気配はまだない、、
明日には発とうと思ってるのに
“アリバダ” 現象 果たして見れるのかな

カメがくれた時間
ビーチで自分はひたすら新曲作り

見れることを願い
夕日に照らされるしょうさん
新たな情報もゲット
村の人いわく
夜以外にも
朝方も見れる可能性があるとのこと
僕らはこの夜も
大熱唱の後
暗闇のビーチに向かった
昨晩と同様
産卵をしているカメを数匹だけ発見
数が微妙に増えてることにも気づいた
しょうさんは翌朝4時には起きて
もう一度ビーチに向かうと言う
歌いながらワインを飲み過ぎたせいか
眠気がどっと押し寄せていた自分は
「5時に起きてしょうさんの後を追います」 と伝え
気づいたら眠りの中。。
すやすやすや、、、、、、、、、、、
三日目
“バタン!!”
はっ!
と目を覚ます
え !?
しょうさんがちょうどもう
ビーチから帰ってきたところだった
慌てて時計を見る
気づけばもう 朝6時。。
予定してた5時に
まったく起きれてなかった。。
『何まだ寝てんねん!! カメ、 めっっっっっっっちゃくちゃおったで!!!!!!!! 』
がびーーーーーーーーーーーーーーーん
『でも、今ごろはもうみんな海に戻ってるで。明け方前には帰るみたい。 』
うおぉぉぉぉぉ まじかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
アリバダ完全に見逃したぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
旅始まって以来の衝撃
すぐには立ち直れそうにない。。。
しょうさんは
もう数10分後には来るバスに乗る為に
荷物をまとめ始めていた
あまりにショック過ぎて
死にそうだった自分は
淋しいけれど、 一人でもう一泊することを決意
カメと歌うこと
まだ出来ていない。。
いろんな意味での切なさと共に
しょうさんをお見送り。。
そして一日中
また曲作り
夕方
コスタリカ首都 サンホセの宿で会っていた
日本人バックパッカー
だいちゃんとめぐさんが村に到着し 再会。
やった!! まだ仲間はいた。。
翌朝に
最後の望みを持って
彼らとビーチにいくことになった
おもいおもいに夜を越えて
迎えた最後の朝
ついについに
ご対面


実際のインパクトが
写真には写ってないけど
ピーク時は
本気で1000匹以上はいたよ
見たことのない光景だった
産卵後に海に帰っていく姿には
地球の美しさを見た

だいちゃん
めぐさんと3人で記念撮影

歌も歌った
なにはともあれ ひとまず、、
アリバダを見るという目的を無事に達成!
その日の夜
再び首都のサンホセに戻った自分は
前回とは違う宿 Golden Frog Hostelを訪ねた
路上ライブを見た
ミュージシャンのホステルのオーナーさんから
ご好意で 『無料で泊まっていいよ』 との連絡が入ったからだ
写真向かって右から
オーナーさん そしてそのお友達

レコードコレクターの彼が
部屋にかける音楽のセンスの良さに乾杯
とってもいい人だった
2、3日で出るつもりだったコスタリカ
気づくとひとつの思い出深き国。
あの日のしょうさんとの再会
そしてカメに会えるタイムリーな時期に
コスタリカにいてホントによかった
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