My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




レソト②、南アフリカ② / Lesotho, South Africa :: 2015/07/31(Fri)









こんにちは。

先日伝えた日本帰国は
遅くても10月までに出来たらと考えてます。


帰国ライブの場所、日程はまだ曖昧です


“アフリカ歌う旅”
スタートしてまだ間もないのに
刺激が多いせいか、ここに書きたいストーリーが沢山生まれてます


さかのぼって今回は
『アルゼンチン(最後の二週間)編』 から

5ストーリー更新です


お時間あるときにでも、
順を追って是非読んでみて下さい








.....................................................................................................................






ここからは、レソトの旅の続き。。












雪降る夜

数日振りにやってきた安心感からか
無心ですっと眠りにつけた その翌日

朝の光が
昨夜の秘密をすべて照らしてくれた

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自分が寝ていた
こびとの住処のような小屋

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天空カフェーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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本当に来てよかったと思った。。


オーナーに聞くと、自分が到着した昨日のお昼、突然雪が降り出したんだって


可愛いロッジがいっぱい建ち並んでることも

雪化粧の魔法がかかってることも、もちろん考慮して


迎え入れてくれた世界の鮮やかな美しさに
心が魅了された


ココはだれかをまた連れてきたくなる

“天空のセカイ”




すっかり満喫して

身体の空気を入れ替えられた後は

晴天の大地をバスで一気に駆け抜け、また中心の街に戻った


歩いてると、昨日の大学生に続き
今度は主婦らしき女性2人が心配して道案内してくれた


レソトの人 親切だな。。 なんか心地のいい国だ。


夕方に再びボーダーを越え、
夜行バスに飛び乗って向かった先は、、







“ケープタウン”

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旅人サイトで知り合った
写真家の男性が、二日間、家に泊まらせてくれた


噂どおり、白人が多く
建物、清潔感のあるストリートからも
ヨーロッパ色を全面に感じる

旅行前に“アフリカ”って一言聞いて
ここまでモダンな街を、具体的にイメージできる人いるのかな

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パスポートのページ数を増やす為に行った
日本大使館の方々いわく、安全面はまだ際どいとのこと

でも色々トータルしても
個人的には住み心地はよさそうで
必要なら長く滞在できそうな街


許可を得て

旅行者が多く集う広場で早速路上ライブ

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(2015.7.27 in Cape town, South Africa)


まさに始めるその時に 
ちょうど通りかかった

『是非ドキュメンタリービデオを撮ってみたい』と名乗りでてきた彼ら

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三日間滞在したケープタウン出発前日に
撮影を敢行。


“きっと出会うべくして 出会った人々”に
無論、彼らも仲間入り


やりたいことがはっきりしていて
今を生きる情熱が全身から溢れ出てた

作品をつくっては、色んな映画祭に送ってるんだそう。


自分のドキュメンタリーの出来が
ワンダフルでありますように





ヨハネスブルグからの10日間

結構なスピード感で旅してきた理由は、
あの日アルゼンチンの空港で買わされたバスチケットの日程に
無理やりでも合わせる為だった


幾らか払って日程を変更する 

という選択肢は敢えてとらずに
自分で決めた 『7月30日ケープタウン出発。』 に
なんとなくこだわってみたかった


どんな決定にも意味は見出せていけるから。


今はとなりの国
ナミビアで路上ライブ中


南米と比べて、最近は出費ばかり重なって参ってたけど、
ここで久々にプラスに出来て、少しホッとしてます

きっと今までで一番と言っても
過言でないくらい、未知数すぎるアフリカ大陸うたうたび




今後のストーリー展開が 気になるところ

















































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レソト/ Lesotho :: 2015/07/30(Thu)










男性にエスコートされ
たどり着いたミニバスのチケット売り場は
人で溢れ返っていた

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しかも
数分前から降り始めた雨が
いきなり大きく暴れ出す始末

寒い中、足場の少ない屋根の下
人々とバスの到着を待つこと数10分

ようやく迎えはやってきた

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ぐわぁっと

一斉に人々が押しかけ、あっという間にバスは満席に。。


人々の中に譲り合いの精神はないのかな


自分はどうやら二台目を待った方がいいらしい


チケット売り場の窓口に
「僕は次のバスに乗れるんだよね?」 と尋ねると


一人のおじさんが、
ずっと意味のわからない中国語を発しながら
こちらをやんわりと侮辱してきた


チケットを買う時に伝えたから
彼は僕が日本人だということを、とっくに知っている


その時もすでに
若干中国語で対応する傾向があり、、
僕らの間にいいムードは漂ってなかった


彼は次のバスでも大丈夫なことを
確実に知っているにも関わらず、

『君はそのバスだよ。』 と

変な中国語に英語を織り交ぜながらずっと言い続けてきた


ベネズエラで差別を受けたとき同様
心底腹が立ったが、

ぐっとこらえながら 
「君は差別主義者なの?」と
言い返し続けることしか、僕には出来なかった



そうして約15分後。。


二台目のバスが到着。


譲り合いの精神がどうこうだなんて言っていると
先を越されるだけだ


大雨の中、ずぶ濡れ覚悟で
人々と一目散にバスに駆け込む


大きなギターケースとキャリーケースを
小さなワゴン車に無理やり押し込めて
席を確保しようとすると、仕切ってる男性から


『一回外に降りろ』 と忠告された


え? このバスにも乗れないの?


とりあえず指示に従いまた外へ。。


男性はチケット購入者のリストを眺めながら
点呼をとり始めていた


夜の雨の中ギターケースたちと
びしょびしょになりながら、、

じぃっと、次来る展開を待つしかなかった


差別を受けた後だったというのもあったのかな、、

何故だか切ない気持ちがぐぅっと押し寄せてきた


アフリカを旅するには、
今まで以上に忍耐と体力が必要なんだな。。



男性は、一通り点呼をし終えると

『ここに乗っていいよ』 と

最後の最後、自分に座る場所を与えてくれた


途端にすっと安堵した心


ドアが閉まる激しい音


ぎゅうぎゅう詰めのワゴンの中で
まるくなり、知らぬうちに眠りに落ちていた







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





気がつくと

時刻は深夜2時半


バスはイミグレーションに到着


標高が高いせいか、異様に寒い。。。

限りなく零度に近い


入国審査を終えた後

人々が身体を摺り寄せながら暖を取る待合室を発見


輪に入れてもらい
うずくまって朝やけを待った





86カ国目 レソト


“マセル”

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美しい自然の中に溶け込む街


午前中、
ショッピングモールをうろついている時に
声を掛けてきたこの2人

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ギターを持っている
アジア人の自分がとても珍しかったらしい

彼女達は、路上ライブにと考えていた
別のモールへの道案内をかってでてくれた

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(2015.7.25 in Maseru, Lesotho)

ちなみに
今現在2人が通ってる大学は
日本が寄贈したものだとか



直感的にどうも惹きつけられる場所があり
路上ライブを少し早めに切り上げた正午

ミニバスに乗り込んだ

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なんでも “天空の王国” と言われてる
マレアレアという村が、二時間半程足を延ばしたところにあるらしい


つい数時間前に
カフェで、この国のことを少し調べてる時に知った情報。



一時間半ほど走った後

何故か一度バスを乗り換えさせられて
二台目に乗り込んだ


って、進むにつれて雪が降り始めたぞ

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そしてまたここで
違うバスに乗り換えかい!!

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あと一時間もすれば
もう日暮れがやってくるのに。。


「こんな大雪でホントに行ける場所なの?」

となりの男の子に不安げに聞くと


『大丈夫。 もし何かあったら最終的には歩けばいいよ!』 と

底抜けのポジティブさで返された



でも僕は、君の想像する以上の大きな荷物を持ってるよ!!!!!

的なツッコミをすると、

『大丈夫。 絶対たどり着けるから安心しなよ』と 笑顔でなだめられた



ぼくらは少しの間
バスの傍で立ち往生し、雪の勢いが弱まるのを待った



思いのほかすぐに天候は一変


振り返ると、背後に広がる美しい景観に気づいた

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“天空の王国”に
確かに近づいてるのかもしれない


期待と心配を胸に再びバスに乗り込み 出発



けれど外は次第にまた、吹雪出した

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寒い車内。。

小さなワゴンで
タイヤにチェーンもろくに巻かずに
雪道をすべりそうになりながら果敢に突き進んでいく


縦横構わずに車は揺れるに揺れる


一体どんだけアドベンチャー気分にさせるんだ。


得意のつっこみ相手は、もはや自分自身


パナマとコロンビアの間を
小さな船で渡った時と同じタイプの不安に襲われた


車内にいた乗客は5人。。


“ただどうか無事に、、ハッピーエンドへと行き着いてほしい”


隣に座る男の子と
何気ない会話をすることが
余計な心配から意識をそらす唯一の手段だった



“大丈夫。 僕らは絶対に辿り着ける”

そう頑なに願い 信じ

走り続けること そうして約1時間。。





夜の入り口18時頃





バスは無事に、マレアレアの村に到着した。


予約もなしに
旅人達御用達の有名ロッジの門を叩くと、

あたたかな空間へと、すぐに案内してもらった

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やったぁぁぁぁぁぁぁぁ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


昨夜から、心底、安心させられる瞬間が多いな


“いい旅してる” ってことでもあるのかな




オーナーのおじさんに
案内された小屋のベッドで横になる

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ピアノなどを調律する時に使うという
音がまったくない “無音室” にいる感覚。。


近くを横切る人の声が一時 無音をさえぎったその後 


雪に そっと耳を澄ます。。




明日の朝早く起きて 

“天空の王国”に 改めて会いにいこう























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モザンビーク、スワジランド/ Monzambique, Swaziland :: 2015/07/29(Wed)













ヨハネスブルグの
バスターミナルまで車を出して、

最後の最後まで
気遣いサポートしてくれたピエールさんにお礼を伝え
乗り込んだ夜行バス



翌朝に足を踏み入れたのは、、



84カ国目 モザンビーク


“マプト”

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午前中のうちに、
早々と宿をチェックインして街へ出た


まず気温の変化が著しい
夜は一時マイナス近くまで冷え込んだこともあったヨハネスブルグに対して
こちらは日中はシャツ一枚でも十分


発展途上の街らしく
建設現場がよく目に付いた

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散歩のあと

ひとまず宿のスタッフさんに薦められたマーケットでお昼ご飯を。。と思い

立ち寄ってみてびっくり


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何百匹ものニワトリ達が騒いでる横で
営業してる飲食店


複雑な気持ちになるのをさりげなく抑える


ふと “いのちの教室” という授業を定期的に実施してるという
日本のとある学校の教師のことを思い出した


ベジタリアンでない限り
これはこれで僕らが見て見ぬふりをしてる現実。




あぁ できるなら地元の人の感じを
もっと写真に撮りたいけれど

気にする人もいるかもしれないな、、


どうしようかと少し躊躇っていると

隣のテーブルにいる男性が自ら
『俺を撮ってくれ』と名乗りでてきた

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あっ、むしろそっちの方向でいいのね。


何も言ってないのに
ドリンクをおごってもらい、
『何かあったら連絡をくれ』と名刺までくれた


突然の地元の人の想像以上のウェルカムモードに、
戸惑いつつも素直に嬉しい自分がいた



仕舞いには

なぜか飲食店の店員までも
『私を撮って』と名乗り出てきた

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あっ みんなそっちの方向ね


アフリカも南米と同じく
フレンドリーな人が沢山いるんだなぁ

食後は、街をうろうろとし路上ライブの場所探し。。


そして決行!!

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(2015.7.22 in Maputo, Monzambique)


移動を促され二ヶ所でトライ


人が意外に止まってくれた



それもそうか、、

過去にこの街で路上ライブした日本人なんていないのかもしれない


っていうか さすがアフリカ大陸

音に合わせて身体を揺らす女性のリズムのとり方が
尋常じゃないくらいリズミカルだ


3歳くらいの子供までも、リズムに乗ろうと
よちよちがんばってる


彼らが自然に到達してる領域が
もはやプロフェッショナル過ぎて、笑えてくる


日本人の自分が太刀打ちしようなんてもってのほかだろうけど、

さりげなくリズム勝負を楽しみながら歌い続けた



翌日は朝早くに出て

次の街にもう向かう為に
ミニバスが集まるターミナルへ

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待ち構えていたのは このワゴン

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「出発時間は?」 と尋ねると


『人が満席になるまで集まった時』 と言われる


「でも、十分に人が集まらなかったらどうするの?」 と聞き返すと


『そしたら出発は明日に持ち越しかもな』 と耳を疑う返答が返ってきた



「いやいやいや それはおかしいでしょ!! 」



そういえば
アフリカ大陸に飛び込む前に
南米で会った日本人の旅人が言ってたっけ。。


“人も自然も素晴らしいアフリカの旅はきっと素敵なモノになるよ。

あっでも交通機関が整ってないから移動がちょっと大変かもね。 がんばってね。”



どうやらアフリカを旅するにあたっては
飛行機でも使わない限り、きっちりとした時間の予定を組むのは難しそうだ。。


でもこれがアフリカンスタイル
受け入れて根気強く今後も旅を続けないと。。


待つこと約3時間、、


ワゴンは人で埋め尽くされやっと発進。


ホントは北にあがって
もっとモザンビークを旅しても良かったのだけど、

そうするとイメージしてる
旅のルートとだいぶそれる為、
今回は西を目指してすぐ隣の国に入ることにした



ボーダーを越え 程なくして 到着



85カ国目 スワジランド

“マンジニ”

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宿泊先は、
日本人旅人の口コミ情報で知った
街の教会が経営する安い宿泊施設にチェックイン


この街は
大勢の通行人に加え、ストリートでの物売りも沢山いて
都会感はなく、思ってたよりも混沌とした印象

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路上ライブの反応は、、
昨日のマプトよりも薄かった

あまりに珍しい光景なのか
笑顔でエールをくれる人もいる中
ちらほらこちらを見て、違う意味で笑ってる若者達もいた

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(2015.7.23 in Manzini, Swaziland)


なんでなんだろう、、

時々やってくる衝動
“一刻も早くこの街を離れたい”


人と人の間に波長が存在するのと同じくして

自分と街の間にもそれと似たものが存在するのかな



あるいは、

なんとなく掴みずらい漠然とした街への印象が
自分を不安にさせて、近代化がまだ進行過程の混沌とした場所自体
そもそも苦手な人間なのかな


それとも、、もっと深いところで
ただ単にその時の自分の心状態が関係してるのかな、、




翌朝、お世話になった教会の施設を後にして
朝早く となり街 “ムババーネ”へ向かった


当初の予定では、
南アフリカの“ダーバン”という町に寄り

アートが盛んだという
“ケープタウン”を目指すつもりでいたが、
ここで直感を信じて少し予定を変更することにした自分


ここから “ヨハネスブルグ”をいったん再度経由して
南アフリカに囲まれた 『レソト』 という小さな国に行ってみることに決めた



お世話になった日本人女性
リョウコさんからは、

『情勢的に今は不安定な時みたいだから、行かない方がいい』 と
止められていたけれど、

道の途中で出会う人達からきいた情報だと
どうやら日が経ち、現在はある程度街が落ち着きを取り戻してる
とのことだった





スワジランドを離れ、、

ヨハネスブルグのバスターミナルに数日ぶりに帰還


次のバスが発着してる場所を
インフォメーションデスクに確認すると、
そこから少し歩いたトコロにあるという


一人歩きは超危険ということだったので
目的地までエスコートしてくれる男性を紹介してもらい

数ドル払うという約束で、異常に騒がしい夜道を彼の背中を頼りに歩いた



10分もかからずに到着。


ホントに日本じゃ考えられないセカイだ



たかだか数分でいける道のりを安全に歩く為に
誰かを雇わなければいけないなんて



















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南アフリカ①/ South Africa :: 2015/07/28(Tue)










83カ国目 南アフリカ


“ヨハネスブルグ”




長いフライトを経て

夕方 空港に到着



色々と気がかりだったイミグレーションは

結局、黄熱病の証明書と出国用のチケット
どちらの提示も求められずになんなく通過

アルゼンチンの空港で、あんなにもめたのはなんだったんだろう、、



さて、降り立ったここ
ヨハネスブルグは、世界三大危険都市のひとつと言われてる場所

街に飛び込む前の警戒心はMAX


調べておいたいくつかの宿の行き方を
空港のインフォメーションの男性にひとまず尋ねる


せっかくならば

翌日を見据えて
路上ライブが出来そうなエリアに滞在したい事を伝えると、
Quriosity hostel という宿をおススメされたので、初日はそこでひとまず身体を休めた




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翌朝

手持ちのドル札を南アフリカの紙幣に換えるために
宿の近くの両替所を訪ねると、

50ドル札か100ドル札しか受け付けられないと言われる


「もっと小さい紙幣を換金したいなら銀行に行けばいい」

そのアドバイスに従って

路上ライブの場所を探しがてら、街の中心に向かうことにした



比較的
車がよく走ってる大通りをひたすら直進


たった一本道を外れるだけで、強盗達の餌食になるらしい


経験という嗅覚で分かる


周囲から明らかに安全な匂いはしてこない


用心しながら、銀行に無事に到着


ところが、、

銀行は銀行で、
エクストラでかかってくるチャージ額が
異様に高いことが判明。。


南アフリカってこんなに気軽に換金しずらい国なの!?



しかたなく、
最初の両替所に戻り50ドル札を換えることにした


それにしても、、
路上ライブが出来そうなエリアとおすすめされて来たのに
直感的には、まったく向いてる気がしない

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もっと違うエリアがあるんじゃないだろうか。。

でも超危険都市と言われてるが故
自由に辺りを散策することは出来ない


なんだか居心地の悪さから
街に歓迎されてない気がして
やけに感じる孤立感、孤独感。。



大丈夫かな ヨハネスブルグ滞在。。。


ひとまず気分転換にお昼ご飯でも食べようと、

デリバリー風のお店になにげなく入った



何かオーダーしようとしてると
アジア人らしき女性が、ほぼ同じタイミングで店内に入ってきた


なんの予告もなく
Wonder story が新たな展開を迎えた瞬間だった





目が合うなり、、


女性 「あ、中国か日本の方ですか?(英語)」


自分 「あっ日本人です。 あれ もしや同じく日本人の方ですか?」


女性 「はい、私も日本人です」


おぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!

一物の不安からなんとなく人恋しくなってたタイミングで訪れた
日本人との出会い!!


ここ南アフリカに住んでる方と知り

路上ライブ場所を相談してみると、
少し郊外に行けばもっと安全で、良さそうなスポットがあるという



「仕事、もうすぐあがるから、午後私が車で連れてってあげようか?」


「あと、家もその近辺だから、主人がオッケーなら泊まらせてあげることもできるかも」



ほんとですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!



初対面の自分に
心を自然に開いてくれて

落ち込みかけてた気持ちが一気に起き上がってゆくのを感じた


朝から数時間、
両替所と銀行を行き来し
彷徨ってから店に入った自分


仕事の合間
なんとなくたばこを少し吸った後に、店に入ったという彼女


2人のタイミングがピタリとあわなければ
言葉を交えることはなかったと思う



実態はない
でも確かに存在する“縁を結ぶ糸”がまた見えた
Wonder Story らしい出会い方だった





それからすぐに宿に戻り

荷物をまとめた後、再びその女性と待ち合わせし
街の中心から数キロ離れた Rose Bank というエリアまで
乗せていってもらった


話を聞くと、、

一年前に日本人が首絞め強盗にあったこともあり

何も知らなそうな自分のことを、危険なエリアに置き去りにすることが
どうもできなかったらしい。。


結局、監視の目も気になったので
連れていってくれたエリアでの路上ライブは控えたけれど


この日の夕方頃
再度車で迎えに来てくれた彼女は
家族のみんなと共に自宅に招き入れてくれた


ご紹介。

真ん中にいる女性が
りょうこさん、隣がピエールさん
そしてお子さん達。

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本当は2、3日の予定が、

隣国モザンビークのビザを取得する関係で
計5日間も、寝泊りさせてもらった。。

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りょうこさんが
子供のことで忙しくなってる時

ピエールさんが
代わりに車を出してくれたおかげで実現した、
安全なエリアでのヨハネスブルグ初路上ライブ

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(2015.7.18 in Johannesburg, South Africa)


モザンビークビザの取得も、思いがけず色々と大変で、
もしも彼のサポートがなかったら断念しかけていたかもしれない。。


週末は、りょうこさん友人の帰国パーティーに
一緒に連れていってもらった


明日を忘れるくらい 純粋に ただ純粋に、 楽しい夜だった



“超危険”と言われ
最初はすぐにでも出るつもりでいたこの街で

安心して充実した日々を過ごせたのは
間違いなく彼らのサポートのおかげだった



少し遠くまで遡れば、

アルゼンチンの黄熱病の一件で、
ヨハネスブルグ到着が2週間も遅れてなければ
きっと知り合うことはなかった


この出会いから

“遅れた意味”を ひとつ前向きに見つけることが出来た




ここで最後に。。

紹介してなかったもう一匹

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最初はいまいち心を開いてくれなかったのに、

日々を追うごとに声をかけてくれるようになった


出発の日に荷物をまとめてる時なんかは、
キャリーケースに乗っかって、気のせいか別れを少し淋しがってる風にも見えた


元気でいてね





あとこの本のことも

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りょうこさんの家には
自分の好奇心をくすぐられる
本が沢山並んでいた


その中で出会ったこの一冊


可愛い内容なので、女性の方におすすめ。



ねこの見方が変わります。






そういえば、、りょうこうさん


再び会えるその日がもしもやってきたら


できたらまた 音を少し合わせましょう。



趣味の域を超えてる素敵な歌いまわしで


あの美声を また響かせてください




















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アルゼンチン(最後の二週間)/ Argentina :: 2015/07/27(Mon)










滞在が延びたブエノスアイレス


路上ライブをきっかけに
最後の最後に出会い

親しくなった女性ミュージシャン Morel

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待ち合わせた時の彼女の第一印象は
まさに女性版ボブディラン

当の本人は名前だけで、
彼の風貌は知らないというから驚き。


面識はなくても、きっと何かで2人はつながってるのだろう。。

ということにしておいた


ワイン片手に
一緒に広場で、音と会話で盛り上がってると
謎の男性から音楽レストランの名刺をもらった


半信半疑でそのレストランに2人で向かってみると、
とても気さくなフランス人のオーナーが、すぐに演奏の許可をくれた

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歌い終わったあとは
気前よく、ビールやおつまみをテーブルに
どんっと持ってきてくれた




ただ、、ひとつ残った不思議な点があった


そもそもの話
オーナーは、僕らに名刺をくれた男性に憶えがないらしい


しかもその名刺自体、プライベートなものらしく
男性がどうやって店から入手したのかの謎も残り
二重に首を傾げていた


なんにしても彼(仕掛け人)のおかげで、

皆にとってハッピーな夜になったのだから

真実に関してのくだらない質問よりも “ありがとう” を贈りたい



店を後にして向かった
Morel とパートナーの男性が住むアパート

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一緒に深夜のディナー


翌日の夜は、、

Morel が是非連れていきたいと言ったので

知る人ぞ知るという 秘密の音楽バーを覗きに行った

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空き家を借りて、バーを開き

連日音楽セッションをひそかに開催してるらしい


住宅街の中にあるので

アンプなど大きな音がでるものは勿論、
お客さんの拍手でさえも “指パッチン”に変えてもらう程、徹底したシークレットぶり


何気なく飾ってあるアートも
夜の隠れ家を演出していて、“雰囲気” を凄い感じるところだった


いつかブエノスアイレスにまた戻った時は、
またMorel と、覗きにこれたら嬉しい






さぁ そして そして

ついにやってきた
ブエノスアイレスを旅立つ日

露骨に緊張しながら、二度目のチェックインに挑む


受付の女性に、黄熱病の証明書を自信満々にかざす


(女性)
『それと、南アフリカの出国を証明するチケットはお持ちですか?

それがないとチェックインは承れませんよ』


おっと

以前は、最終的に 『提示しなくてもいい』 と言われたはずのものを
今回は絶対見せなきゃいけない流れになってるぞ


しかし!!

こんなこともあろうかと

南アフリカから隣国ナミビア行きのバスチケットが買えるサイトを
事前に調べ済みだった自分


飛行機の時刻までまだ数時間ある


慌てずに冷静に、そのサイトにアクセス。


南アフリカ周辺をどのくらい旅するのか、正確なプラン立ては難しい中、
思い切って2週間後にナミビアへ出発するバスチケットをその場でGETして、
女性にその画面を誇らしげに見せる


そして、ずっと待ち焦がれていた
チェックインについに成功





2時間後。。

ゲートが開き
飛行機の搭乗口に向かう手前で最終のチケットチェック


そこで顔を合わせたのは。。

搭乗を一度断られたあの日、自分のことを担当した女性だった


そっけなさが少し目立った他の女性に反して
彼女だけは気遣いと優しさを最後まで感じさせてくれる人だった


おかげでそこまでパニックにならずに、
起きてることを冷静に受け止めることが出来た



すれ違い様

うっすらと笑みを浮かべながら
彼女は一言 声をかけてくれた


『調子はどう?』



「うん、今回は大丈夫。」



交わしたその一瞬の言葉と微笑みだけで、
もう僕らはわかり合えていた




“ドラマ”を

凄く感じた瞬間だった





そうして満を持して、
飛行機はブエノスアイレスを飛び立つ


「ありがとう、そしてさよなら南米!」

















のはずが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


三時間後

嵐の為に、一度ブエノスアイレス空港に
飛行機がまた引き返すという おまけのエンディングも用意されていた

さすがだよ Wonder Story


なんか南米が、自分の旅立ちを
最後の最後まで名残惜しんで拒んでたのかな





もしそうならば、、


大丈夫。 大好きだから きっとまた帰ってくる。


と言ってあげたい

















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