My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




フィリピン③ ~セブ編~ :: 2018/03/30(Fri)








“セブ島”




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セブ島というと、“リゾート地”という
イメージをどこか持っていたけれど、

実際、中心部は、人も交通量も多く、

海に近い買い物エリアは
地元の人々の生活感をよく感じた。



ライブを受け入れてくれるお店にも恵まれた。


 “Gibbs' Hot Wings”

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(2018.2.23 at Gibbs' Hot Wings in Cebu)

マニラでお世話になったブレナンが、
協力的な友人を紹介してくれたおかげで、
歌うコトが出来た 音楽レストラン。


オーナーの男性達はあたたかく、
ミュージシャンに対して、ちゃんとリスペクトを示してくれる方々だった。



“Jazz 'n bluz Bar & Restaurant”

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(2018.2.22 at Jazz 'n bluz Bar & Restaurantin Cebu)


ニューヨークでいえば Blue Note的な、
ジャンル的に近寄りがたいお店だと思ってたら、

ラッキーなことに、日本人女性がオーナーで、
優しく受け入れてくれた。


日本のサブカルチャーをテーマにした
『Otakufest 2018』という、

フェスティバルに出演する機会もあった。

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数百人のオーディエンスを前に
野外ステージで歌えたことは、音楽がくれた
ハッピーなギフトに思えた。




フェスのドキュメントムービー(4分)



(迫水探し。どこかで一瞬、歌ってる自分も出てきます。 )



ちなみに、セブ滞在期間中は、

バギオで出逢った
語学学校経営をするアノ男性が、
約束通り、系列校の宿舎に泊まらせてくれた。


その名も “ストーリーシェアハウス”


ゲストハウス内で、ライブもさせてもらった。

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(2018.2.24 at Story share house in Cebu )

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あの街での、何気ない一歩が、
ここセブまでこうしてつながってゆく未来。。


“旅”

大きく言えば

“人生”は

だから、ミラクルかつワンダーで面白い。


セブ滞在を支えてくれた

スト―リ―シェアハウス さま

改めて、どうもありがとうございました!!






帰国前に、もう一か所訪れた町があった。


“ドゥマゲッテ”

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主な理由は、この町に住む
ご夫妻に会いに行く為。

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さかのぼること、およそ10年前。。


奥さんにあたる写真の女性と、
ニューヨークの地下鉄で再会を果たした時は
お互い、本当に驚いた。


学生時代の先輩で、
ギターを一緒に弾いたことがあるくらいの間柄だった。


再会した当時、彼女はアメリカに住んでいて、ダンスを学んでいた。


自分のニューヨークライブも観に来てくれた。


それからまた年月が経ち、、


世界一周帰国ライブの夜

今度は赤坂で、子供をつれて、彼女は観に来てくれた。


3回目の今回は、フィリピンでこちらから訪ねたという経緯。


路上ライブにも顔を出してくれた。

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(2018.2.24 in Dumaguete, Philippines)


オーストラリア人のご主人が、ブルースハープを。

彼が連れて来たアメリカ人の男性が、尺八に近い音色のたて笛を。

3人で、音合わせ。

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たて笛の男性が
レコーディングをするというので、

セブ島に戻る直前

音楽スタジオで、即興レコーディングも敢行した。

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ドゥマゲッテでも、

こうやって、思ってもみない流れで
突然、音楽の輪が広がり、なんだか不思議にも感じた。


音楽の縁に、旅を見守られてるのかな。

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帰国前日にあたる 最後の日

セブでお世話になった滞在先の宿舎で、
つながった日本人の仲間たちと開いた、小さな音楽会。


みんなで、合唱も。


最後の最後まで、
ミュージックに溢れた旅だった。

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三部に分けて、書き記したフィリピンの旅。


帰国後に、こうやって回想しながら書いてみても、
実感としては、もうだいぶ昔のストーリーに思える。


国境を一歩外に出ると

まったく別の世界観の中に自分は居て、

日本にいる、感覚とはもう違う。



だから旅は、

体感してるその時こそが一番リアルで、

時間が経って、断片的に映像を思いだしてみても、
“実際の感覚”だけは、過去に置いてゆくことになる。


そう考えると、旅している時の感覚って、とても貴重。


旅に限らず、大きく捕えれば、

例えば、今流れている、僕らのいつもの日常の体感も、

その瞬間、瞬間が、当然一番リアルなモノであり、
同じくかけがえがない。



フィリピンで

歌を通じて出逢った人々は数知れず、
みんな、声援、エールをくれた。


期待に応える為にも、

“うたうみち”を、これからも踏み出していこうと、改めて思った。



そして今回も


人々から聞こえてきた


旅立ちの合言葉は










“GOOD LUCK”














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  • フィリピン② ~バギオ編~  :: 2018/03/30(Fri)









    “バギオ”

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    バス移動は、5時間を越え、

    すっかり暗くなった夜の山道。


    突然、目に飛び込んできた
    地上に煌めくプラネタリウムは

    バギオが放つ、街の光。

    その美しい光景は、
    コロンビアの大好きな街

    “メデジン”を彷彿とさせた。


    バスを降り

    ひとまず、調べておいた宿をチェックインし、
    夜のメインストリートへ踏み出してみた。


    標高の高さから、夜風も心地いい上、
    治安も良いと聞いていたので、久しぶりに心を開放。


    コンパクトな街の雰囲気も、なんだか性に合う。


    大都市にはない居心地を感じ

    来てよかった。。 とすぐに思えた。


    歩いていると
    歌声が聞こえるレストランがあり、

    とりあえず入ってみた。


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    誰かが、ライブをしていたので、
    ひょっとしたらと思い

    『自分も歌わせてもらえませんか?』 と、たずねてみたら、すぐに了承を得た。


    数曲だけとはいえ、着いて早々
    掴むことが出来た歌えるチャンス。


    想像以上に盛り上がり
    歌い終えると、

    たまたまそこに居合わせた
    スペイン人とベルギー人の旅人が、
    『ドリンクをおごるよ!』と声をかけてくれた。


    そのまま閉店時間まで、
    飲み語り、そこで元々歌ってたミュージシャン、
    スタッフ、みんな最後はつながり、一緒に撮影。

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    本当に嬉しいひとときだった。


    昼間寄った アンへレスで、
    あの男性がくれた助言がなかったら、

    “同じ夜との出逢い”はなかったことを思い、


    『旅のストーリーは、すべてつながってゆくこと』

    久々に実感。


    あと、この夜に乾杯した
    ミュージシャンの彼に

    ココに書き記すことで、改めてお礼を言いたい。

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    正式な出演者として、長丁場で歌っていた彼は、
    自分がその夜もらったチップの一部を、

    旅路への『GOOD LUCK』の意味を込め、
    僕へのチップとしても、少し贈ってくれたこと。


    店から宿までの夜道を、
    『心配だから』と、最後の最後まで引率してくれたこと。



    初対面の自分に対して、

    本当にあたたかい心遣いを

    どうもありがとう。


    彼は、今夜もバギオで歌ってるかもしれない。


    どこかで再会できたら

    直接 また伝えよう。



    Good luck!!!!!!




    そして翌日。

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    街を散策している途中


    “Gold Fish” という飲食店の看板が目に留まり、

    なんだか気になったので、中に入ってみた。


    「ここで、日本語の自分の曲を歌わせてもらうことはできますか?」


    単刀直入に店員の女性に聞いてみた。


    『今は、マネージャーがいないから、
    18時以降~、彼が来た時にまた聞いてみたらいいわ。』


    ここで歌うのは、難しそうかな、、

    そう思いながら、立ち去ろうとしたら、
    女性がもう一言くれた。


    『そういえば、ここの上に日本食レストランがあるから、
    そこに聞いてみたらどうかな?』


    ありがとうを伝え、行ってみると、確かにあった。



    『日本食を楽しんでいるお客さんに、

    日本語でライブするって面白いと思うんです。

    よかったら、ここで歌わせてもらえませんか?』


    マネージャーらしき、フィリピン人の女性にたずねてみると、

    奥から、日本人の男性が出てきた。


    旅の経緯を説明すると、
    男性は 『ちょっと待っていてくださいね』 と

    マネージャーがいる奥にいったん引き返し、
    すぐにまた戻ってきた。


    『翌日のライブ開催、オッケーだそうです。』


    彼自身は、フィリピン各地で
    語学学校を経営してる方で、


    『あと、セブ島にも行くつもりでしたら、
    うちの系列校に併設されてる宿舎に泊まっていいですよ。

    週末は、そこでライブも開催できるはずです。』 と


    突然 “未来の助け舟”まで、出してくれた。


    会って間もない自分に、なんて優しいお方なんだ。。


    更に彼は、つながっている
    バギオのゲストハウスにも連絡をとってくれた。

    (結果的に、そこに通じてるカフェで、ライブ開催も決まった。)

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    『この街には、他にも日本食レストランがあるので、
    そこにも相談に行ってみたらいいと思います。』


    この助言を受け
    その夜、早速そのレストランを訪ねてみた。


    すると、

    オーナーの日本人女性が、

    『客層的に、ここでのライブ開催は難しいですが、、
    地下にある客室に、泊めてあげることなら協力できますよ。』

    と、

    これまた思ってもみない展開になった。


    彼女は、フィリピン人の男性と結婚、
    3児をもうけ、もう長いこと家族みんなで、
    そこに住んでいる方だった。


    数時間前に入った飲食店がキッカケで、
    こうしてストーリーがどんどん動き出すのを感じた。


    その日から
    トライした路上ライブも、
    右肩上がりで好反応。


    マニラは、大都市だけに
    外で歌えそうな静かな環境は、
    あまり見当たらなかったので、

    この点からも、この街に来て、本当によかったと思う。


    タイムリーに開催されていた
    路上パフォーマンス(バスキング)
    イベントにも、連日、参加させてもらった。

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    この写真を撮ってくれた女の子は、
    このフェスティバルを仕切ってる一人で、
    数年前、日本に住んでいたそう。

    それもあって、日本語も上手。


    アートへの関心が強く、

    現段階では自由に許されている
    路上パフォーマンスを、

    ゆくゆくは取り締まろうとしている、
    市役所のどなたかのご意向と、戦ってゆくつもりだそうだ。


    彼女としては、
    このフェスティバルに限らず、
    アーティストが自由にパフォーマンスにきてもらえる街を、
    維持していきたいとのこと。


    こちらにとても協力的で、理解があり、ご縁を感じる人だった。


    アルバム“うたう手紙”を、買ってくださる方も、この街には多かった。

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    人から人へ

    素敵な想い出が生まれる街だったので、

    予定よりも、数日滞在を延ばしたバギオ。


    『こういう、居心地を感じさせてくれる街との出逢いが、

    旅する日常に、チカラと笑顔を与えてくれること』

    思い出させてくれた。



    飲食店で出逢った日本人の男性の方

    お世話になったレストランのオーナーの方


    お二方とも、滞在中、お酒も飲み交わしましたが、

    名前は敢えて伏せておきますね。



    どうもありがとうございました!!














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  • フィリピン① :: 2018/03/30(Fri)










    95ヵ国目 フィリピン



    “マニラ”

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    2月1日


    飛行機は、予定より数時間遅れ、

    着いた時はもう日没過ぎ。


    フィリピンに関する、ネットの情報は、
    銃にまつわる危険な体験談もあり、だいぶ緊張気味だった。


    空港から市街地まで

    『“Grab”という、手配式のタクシーが、安全で、オススメだよ』

    と、男性が助言をくれたので、列にならび、乗り込んだ。


    それでも、抜けない緊張感。。


    密室の車内にいると、あのタンザニア強盗の体感が、今でも時々蘇る。


    治安状況をドライバーに質問したところ、

    幸いにも大統領が変わって以来、随分、改善されてるらしい。


    およそ30分後

    無事、お目当てのゲストハウスに到着。


    予約なし、勢いだけで乗り込む感じ、なんだか久しぶり。


    チェックイン後、屋台で夕食を済ませ、
    一息していると、他の宿泊者達が、ゲームをしようと誘ってきてくれた。

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    うたを披露することにもなり、カナダ人も参戦。


    ギターを通じて深まる仲のスピード感と、

    ボーダーなく、最初から心を開いて誘ってくれた彼らに、感謝。



    フィリピンの印象は、、


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    スペイン統治時代のなごりからか、
    南米に近い雰囲気を感じた。

    場所によっては、ビルが建ち並び、
    近代的な一面も兼ね備えているけれど、

    ローカルエリアは想像以上に、まだ発展途上に映った。


    日中は蒸し暑い。

    人々はフレンドリー。

    第二言語として、英語が通じるので、交流はしやすい。

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    事前情報で聞いていた、“音楽が日常にある国” というのも、
    実感としてホントにあった。


    路上に響くカラオケ。


    音楽レストランに入れば、
    レギュラーバンド達の安定したプレイ。

    歌が、非常に上手いボーカリスト。

    選曲は、オリジナルではなく、よく知られた洋楽が目立つ。

    (にも関わらず、飛び込みで、日本語の曲オンリーで歌わせてもらう自分。)


    ゲストハウスを通して知り合った
    彼、ブレナンが、最初のストーリーを大きく動かした。

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    マニラから少し離れたアラバン地区にある
    彼の自宅に泊まらせてもらいながら、

    連日、一緒に歌える場所を探してくれた。


    そのおかげで

    日本食 レストラン、ローカルレストラン、オープンマイクイベント

    ゲストハウス、ビーチステージなど、様々な場所で歌える機会があった。

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    ライブあと、声をかけてくれた少年。

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    ブレナンの友人で、素晴らしい歌声を持つシンガー べッさん。

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    ただ同時に

    彼との、ふたり行動が基本となり、
    ひとり行動にはない難しさを、感じることもあった。

    基本的に、彼がスケジューリングするので、
    夜のクラブに大勢で行くなど、非日常的な体験もできて面白い反面、

    “もっと、個人的にも、歌える環境を見つけていかなきゃいけない”

    という気持ちが、時にうずいていた。


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    “マップを見て、直感的に気になるところへ行く。”



    生活も慣れてきたあるタイミングで、
    一人旅立つ為に迎えた、

    出発の朝。


    マニラは、異常な程人で溢れていて、
    ギターケースとキャリーケースを持ち、
    周りを警戒しながらの移動は、想像以上にタフに思えた。


    “状況に打ち勝っていくエネルギー”が

    旅にはけっこう必要で、

    こういった移動の時は、タクシーを使わない限りは、
    もうなにがなんでも、前に突き進むイメージでいくしかない。



    ターミナルから、高速バスに乗り換え


    最初は、“アンへレス”という街へ、足を延ばすことにした。


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    昼間は、がらんとした様子。


    でも夜に、もっと賑わい出したら、
    路上ライブがトライできるかもしれない。


    とりあえず宿を探そうと、
    キャリーケースをガラガラさせ、、


    うろうろ。。

    うろうろ。。


    しかし、マニラの宿に比べて、どこも高いところばかり。


    同じ交差点を行ったり来たりしていると、

    アジア人のオジサンが、英語で声を掛けて来た。


    状況を話し、少し相談してみると


    話の途中で 『どこの国の人ですか?』 と聞かれ、


    日本人であることを伝えると、


    『なんだ日本人じゃないか!』 


    と、びっくりした様子で、“日本語”で返事が返ってきた。


    お互い日本人なのに、違う言語でやりとりしていた可笑しさと、

    同郷の人に相談できる安堵感にスッと包まれた。


    『 語弊があるかもしれないけど、
    この街は、男性が女性を買いに来るような街なんだ。


    今夜はここに泊まるよりも、

    “バギオ” にいったん腰をおろして、
    ゆっくり戦略を練ってみても良いんじゃないかな。 』



    “バギオ”は、

    そこから数時間かけて北上したところに位置する街で、
    当初、翌日に行くつもりでいた。


    どうすべきか少し考えた後、、


    “この男性と出逢い、この助言を受けたことも、何かの縁かもしれない”


    そう思うことにして、

    次の街へもう出発することにした。



    (結果として)

    この時を境に

    ワンダーストーリーは、急に加速を始めた。


































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