My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




スペイン~2019年 ヨーロッパツアー 最終章(全8話)~ :: 2020/03/21(Sat)













ベルギーから飛行機で移動。



今回のヨーロッパ
最終目的地

スペイン
“マドリード”に到着。


しかし、荷物を待てど、待てど、
ギターがベルトコンベアに流れて来ない。。


おそらく何かの手違いで、
自分が搭乗した便には積まれなかった

いわゆる
“ロストバゲージ”という現象。


ギターは今
どこの国を彷徨っているのか、

いつスペインに届くのか、

確認次第
連絡をくれるとのことだった。



不安のまま入国すると、

再会を約束していた男性の奥さんが、
ありがたいことに迎えに来てくれていた。


ご自宅まで一度、
車で乗せていってもらい、

久しぶりに顔を合わせた
彼の名は、ディエゴ。

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にぎわう夜のマーケットに
さっそく連れていってくれた。

(結果的に、彼のサポートもあって、
数日後、ギターは無事に戻ってきた。。)

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彼との出逢いも
これまたひょんなことだった。

 
2018年の
真夏のツアー中

島根県のとある小さな町に
仲間たちと来た日。

本番まで時間が空いたので、

しんとした観光案内所で
涼みながら休んでいると、
彼が突然入ってきた。


なんとなく、
いきおいで声をかけ

ライブが今夜あることを伝えてみたら、
その夜、本当に見に来てくれた。


彼は当時、日本を旅行中だったそう。


そのご縁を辿り、
一年ぶりの再会となった。



別日に、彼は車を走らせ、
遠くの町も案内してくれた。

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パラグライダー。初めて生で見た。

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彼曰く、飛び立つのは簡単だけれど、
着地が難しいんだそう。


人生の着地点は、

自分の捕え方次第で、
どこにでも着地できると思った。




実は、ここマドリードに来たのは

今回でもう三回目。


この街には、“心の友”と呼べる
スペイン人のドラマー

Juan(ホワン)も居る。


ご家族もみんな
愛情深い方達で、いつも優しい。

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姪っこの誕生日パーティーに参加。

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その夜は、彼が参加する
ライブを見に行った。


彼の叩くドラム。

叶うならば、日本でも共演して
人々に感じてもらいたい

放たれる、そのグルーブとパッション。

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ホワンの他にも、

このWonder storyに
よく登場している
アメリカン人のマイケル。

彼も、ヨーロッパ旅行の日程に
うまく合わせて、スペインに再会に来てくれた。

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数年前に開催された
ジャパンフェスで、共にライブをした
“スパイダー(Guitar)”とも、この日、胸熱の再会。

別々の国の縁が交差して楽しい。

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ちなみに、マイケルは会う度に、
歌っている動画をいつも撮影してくれる。


前回は、冬の京都。

今回は、突然の彼の提案で、
雨上がりのマドリード。


次のロケ地が、
世界のどこになるかは、お楽しみ。



今回のヨーロッパ滞在

最後の夜は、
ホワン混じるバンドセッションに、
飛び込みで、一曲参加させてもらった。

マイケル、そしてディエゴも、

みんな同じライブバーに集ってくれた。

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(Photo by Diego. Gracias:)







日本各地を、
旅の話も交えながら回っていると


時々

人から

『一番よかった国はどこ?』

と聞かれる。



それぞれに好きだから、
迷うのだけれど

敢えて挙げるなら、
“スペイン”と答えるようにしている。


国は違えど、分かり合い、
語り合える友への敬意も込めて。

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こうして

一ヵ月半に及んだ
今回のヨーロッパツアー。


途中でも書いたように、
改めて確信したこと。


音楽は、言語を越えた
エネルギーでも伝えられる。


だから世界であっても、
日本であっても、

できることは
ギターを弾いて歌うこと。


自分で自分を抑えない限り、
音楽を伝える上で

国境はないと言い切りたい。


例えば、コミニケーションの場で

人を恐れ、

想像で勝手に引いてしまう
線があるのなら、きっとそれも同じで

越えていくか、いかないか、
最後は自分次第なのかもしれない。



いつも

どこであっても

歌いにいけば
必ず、ドラマが生まれてきた。


プラスのエネルギーを

それでも放ち、

突き進んでいくことで
道に成ってきた。


これからもそう。


恐さで

足がグラつきそうな時も

勇気を味方につけていたい。



音楽を通して

“日本と世界をつなぐ掛け橋”に


まだまだ もっともっと

成っていく為に。






あらためて、

全8話に分けて書き記した

『2019年 ヨーロッパツアー編』


ご愛読

どうもありがとうございました。




そしてまた


未来の wonder story へと。




世界の合言葉は


今日もまた



“Good luck.”
























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  • オランダ(マーストリヒト)~2019年 ヨーロッパツアー ⑦(全8話)~ :: 2020/03/15(Sun)








    オランダ “マーストリヒト”


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    ここで、再会を果たした二人。

    ブルガリア人のエレナと、
    イギリス人のドム。

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    彼らとの縁は、2018年
    アメリカ シアトルの旅にさかのぼる。

    当時、公園で歌っていたら、
    声を掛けてきた。

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    シアトルを離れる日

    オランダでまた会おうと
    何気なく交わした会話が

    ホントに現実になり、
    滞在中は、ずっと泊めてくれた。

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    エレナからの紹介もあり、

    この街では、嬉しいことに
    ライブが二本決まっていた。


    その内のひとつは
    学生主催ということで、

    ライブに合わせて出演するラジオの
    打ち合わせに、足も運んだ。

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    アメリカ人、ブラジル人、
    イギリス人、、、他にもいた。

    そこに混ざる日本人の自分。


    ここ“マーストリヒト”という街は、

    世界中から若者達が集まる
    大学があるとのこと。

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    この翌日、エレナとドムの友人で、

    ウルグアイ出身のパオラさんとも、対面。

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    日本に一年くらい住んでいたそう。


    話している内に
    彼女の記憶の断片がよみがえり、

    驚くべきことに

    昔、ロンドンのマーケットで
    路上ライブしていた僕を
    見かけたことがあったそう。


    縁のチカラって凄い。

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    時間と、世界は、
    こうしてつながっている。




    そして翌日

    ライブ一か所目へ。

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    彼が、イベント主催の男性。

    何カ月か前に、日本から
    ライブをやりたいとメッセージを入れたら、

    こころよく受けてくれて

    お会いする前から、
    感謝を伝えたかった人でもある。


    ここの建物“マントリルハウス”は、
    若者の住居にもなっている。


    しかしながら、諸事情により、
    もうすぐ取り壊されてしまうんだそう。

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    この夜は思った以上に、
    多くの人でガヤガヤ賑わっていた。

    ちゃんと聴いてくれるか、
    試されるタイプの現場。

    と思っていたら、

    本番は、皆、こちらにちゃんと敬意を
    払ってくれているのがわかった。

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    (2019.10.8 at Mandril Cultural and Political Centre in Maastricht)


    素晴らしいお客さん達に恵まれ

    最後は、例によって、タップダンスの歌。


    一斉にみんな立ちあがり、
    タップしてくれて嬉しかった。

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    翌日もライブ。

    最初は、事前打ち合わせのあった
    ラジオ収録へ。

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    彼、ルビーは
    この夜のイベントの主催者で
    パーソナリティーでもある。

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    生放送ならではの緊張感。

    次につながる、学びの現場にもなった。



    夜はライブ。

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    (2019.10.9 at Haunted House in Maastricht)

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    この日も、人との交流も含め、
    想い出深いよき夜になった。


    みんなオープンでフレンドリー。

    音楽はやっぱり
    僕と世界をつないでくれる
    大きなパワー。


    セッションする人達もいた。

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    この夜、お客さんとして
    見に来てくれていて、

    翌日ミュージックビデオを
    撮影をしてくれた二人を、
    ここでご紹介。

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    男性の方
    チャールズは、

    “Eternal Sessions” という

    動画チャンネルを立ち上げ、
    色んなミュージシャンの
    撮影を敢行している。


    今回、繋がれてよかった。


    彼らに関わらず
    この街マーストリヒト自体、

    国籍もさまざま
    ステキな人が多くて、

    例えば、カフェの店員さんや、駅員さんも、
    愛を持って接してくれる人ばかりだった。


    世界中の町々を、全部回れるほど、
    僕らに時間は託されていない。


    そういう中で、

    元を辿れば
    アメリカの路上ライブをキッカケに
    この町に行きつけて、幸運に思う。


    好きな場所がまたひとつ増えた。

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    この章の締めくくりは、
    チャールズが撮ってくれた動画を。


    ほぼ打ち合わせなしで

    ぶっつけ本番で臨んだら、
    ラストで、バク転を決める人が現れた。


    各所でのライブでも感じたけれど、

    伝える気持ち
    放つ気持ちを持つ限り、

    音楽のエネルギーは

    間違いなく国境を越える。






    タップダンスで歩いてゆこう



    なんだか世界が


    弾んでくるから






























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  • スロベニア、オーストリア、ドイツに立ち寄った時のコト ~2019年 ヨーロッパツアー ⑥(全8話)~ :: 2020/03/08(Sun)










    97ヵ国目

    “スロベニア”


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    じつは、ここへきて、

    また一ヵ国、静かに更新。


    ここスロベニアは
    治安はとてもイイとのこと。

    大きすぎず小さすぎずの
    中心街は散策しやすく、

    街の印象も早く掴みやすい。


    川も流れていて
    そこまで似てるわけではないけれど、

    なぜか、イタリアのベニスを少し思い出した。


    個人的には、好きな雰囲気。

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    日本が世界に誇るラーメン
    VS
    ハンバーガーの文字。

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    ファンキーロックな野外ライブ。


    たまたま目にした
    JAZZライブ情報もあった。

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    真夜中の道を、警戒しながら突き進むと

    住宅街にまぎれた隠れ家的なお店で
    ホントにジャズしてた。

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    勢いと直感を大事に来ると、
    面白いセカイに辿り着くケース。


    ただじつは
    この時、少し熱が出始めていた。


    滞在最後の日

    体調が落ち着いたころあいを見て
    トライした路上ライブ。


    ラスト一時間でミラクルが起こった。

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    (2019.10.3 in Slovenia)

    『よかったら、一緒にセッションしよう』


    そう言ってきた
    バイオリニストはブルガリア人。

    そんな彼と、日本人の自分が
    “アイルランド” をテーマにした楽曲を

    ここスロベニアで奏でるという

    不思議な巡り合わせ。


    イメージしていた曲想に
    ピタリとハマる、彼の絶妙なバイオリン。


    オーケストラ経験もあり、

    もう20年近く
    弾きながら旅しているそう。


    誰かと合わせる音楽が

    こんなにも自分の体力と
    気力を呼びもどす特効薬になるのか。。


    一気に元気になり、その効力を思い知った。

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    ここから

    次のライブの地 “オランダ”へ向かう途中


    急遽、立ち寄ろうと決めた

    ドイツの“ザルツブルグ”という街。


    昔ココも一度、来たことがある。

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    バスの大幅な遅延もあり
    着いた時は、真夜中。。


    待ち合わせを予定していた男性に、

    着いたことを
    すぐに連絡したくても、

    別のバスが来ないかぎりは、
    インターネット環境がなかったので、
    とりあえず、寒空の下、待つしかなかった。


    治安的に、大丈夫かな。。


    タクシーも走っていないし、
    もしもこのまま来なかったら、

    朝までになる可能性もあるのかな。。


    ギターを取り出し、弾いていると
    心なしか、身体もあたたまってきた気がした。


    ありがとう、ギター。


    こういう時に、その存在を
    改めてかみしめられる。



    別のバスが
    立ち寄るのは見届け、

    携帯メッセージも見ながら
    しばらく待っていると、、

    やっと待ち合わせ予定だった彼が到着。







    ホッと一安心。


    家に迎え入れてくれた。

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    彼は、僕が鳥取でいつもライブをしている
    ギターリスト UNAさんからのご紹介。


    オペラ歌手として、もう何年も、
    ここザルツブルグに在住している。

    女性のかたも、歌手として
    ここで勉強中なんだそう。


    数日前、スロベニアにいる時に
    ふと彼のコトを思い出し、

    お互い認知しつつも
    直接の面識はなかったので、

    UNAさん経由で、連絡を入れたら
    ヨーロッパで対面を果たすことができた。


    夏は毎年、日本に戻って来るそうなので、
    また再会できるかもしれない。




    ............................................................





    2日だけ滞在し

    次の目的地へ向かう為のバス。


    途中、ドイツの“ミュンヘン”と

    “ニューベルバーグ”という街で

    乗換えが必要な
    時間がかかるルートだった。





    発着所で最後のバスを待っていると

    隣に座っていた
    アメリカ人の男の子と
    なんとなく話が始まった。


    聞くと、最終目的地は違えど、

    彼も同じバスに乗るらしい。


    会話中、時々席をはずし

    バスが来たかどうか
    確認しにいっていたので、

    そのあたりは、
    彼に完全に委ねることにしていた。


    何台ものバスが出入りしていて、

    遅延も時々起こりうることから、

    緊張感を欠いていた自分。


    あまりに来ない。。


    と、二人異変に気付いた時は、すでに遅し。


    乗るべきバスは、
    いつの間にか行ってしまっていた。


    この時まで、彼は何度も確認しに、
    席を立っていたけれど、

    どこかのタイミングで、勘違いし
    見逃してしまったのかもしれない。。


    謝罪を受け
    彼が別のバスで先に旅立った後

    夜風をしのぐために、

    最寄り駅の校舎内へといったん移動。


    WIFIが飛んでいた為、ネットを通じて、
    新たな長距離バスチケットを
    買い直すことにした。


    なんともいえない
    キモチを抑えながら

    “これも経験”と
    自分に言い聞かせ、


    にぎわう駅の端っこで

    本とギターと待つこと6時間以上。。



    発着所に戻り

    ようやくやってきた
    バスに乗り込んだ時は、

    もう深夜3時半過ぎだった。





    旅は、自己責任。


    人にすべてを頼りすぎず

    委ねすぎず


    自分の目で

    しっかりと確認すべき時は、すること。



    新たに、気を引き締めていこうと
    思える出来事だった。




    そうしてバスは国境を無事に越え

    次のストーリーが待つ
    オランダのとある町へと。




    今回のおまけとして

    リトアニア路上ライブの模様を
    載せておきます。




    何があっても


    忘れないように


    “エンタ―テインメント”

























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