My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




ベネズエラ / Venezuela :: 2015/03/30(Mon)












82 カ国目 ベネズエラ







“サンタエレナ”

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ひとまず、バスターミナルで

その夜発の次の街へのバスチケットを購入


およそ12時間の移動距離なのに
価格がまさかの“約3ドル(350円くらい?)”。。


元々、ガソリンが安い国とは聞いていたけど、
これは破格すぎる。。


物価自体も南米一たぶん安いと思う


移動費にかなりお金を費やした
ブラジル、ギアナ三国を経てるから、
ここでだいぶ 軽くなった心






バスの時刻までまだ結構ある

でも路上ライブするにも、人がまったくいないなぁ。。と


街をふらついていたら、男性に声を掛けられた

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ちょっと疲れていたし
変な人かもしれないからと、

一瞬、心を閉ざして、挨拶だけで立ち去ろうとも思った


でもなんとなぁく
彼の優しそうな瞳を見て
会話を続けることにした

(こういう風に心を開くことも大事だなと思いながら。。)



写真のとなりにいるのは
後に僕らと合流した彼女さん


彼ら2人は
ここベネズエラをかわきりに
南米の旅を始めるトコロなんだとか、、




会話の中で

「路上ライブするにも人がいないんだ、、」と呟くと



『僕らが今寝泊りさせてもらってるコミュニティーエリアがあるんだ。

そこに人がもう少し居るかもしれない。今から一緒にいくのはどうだい?』 と言ってきた



2人は明らかに怪しい感じの人たちではなかったので、
その話に乗って行ってみることにした




少し町の中心から離れた場所

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全然人の気配がないけども。。



と思いきや
少しだけ人と音楽で沸いてる場所へ
彼が連れて行ってくれた


早速

ビール瓶を手渡しながら
『歌ってよ!』 と笑顔を投げてくれた女性


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他のグループからも
『歌ってよ』と言われ

ビールをまた貰ったり、チップさえも手渡してきたり


そこにいた人達、、なんだか皆やけに優しかった



心をそうやって
そっと抱きしてもらえる感じ


久々だった、、、




ブラジル人や最近の他の国の人々が
冷たかったというわけではないけど、

数ヶ月前までしっかりと感じてた 
“人のぬくもりある南米” に

また戻ってきた感じがしたんだ






歌ってる写真を撮ってくれたテイクの中に
こんなシュールなアイデアの一枚もあったので、

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記念に。。














入国前
危険だという噂ばかりが耳に飛び込んでいた
ベネズエラ


初日の彼らとの出会いが
ひとまずは心をスッと安心させてくれた


いいスタートだ

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(2015.3.21 in Santa Elena de Uairén, Venezuela)









そして夜行バスに乗り込み



12時間

次なる街 “プエルトオルダス” に翌朝着


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ここホントは立ち寄るつもりではなかったんだけど
前日に出会った人々みんなから
路上ライブにと薦められたので寄っみたら、、日曜で、人いない!



午前の内に
バスに乗り込み

約一時間かけ隣のもっと大きな街へと移動。




着いた先は

“シウダーボリーバル”




ここは世界的に有名な滝
“エンジェルフォール”のツアーの拠点になる街


ターミナルに着くなり
ツアー会社 “コネクションツアー” を仕切ってる男性
カルロスに声を掛けられる

(後にネットで調べた感じ彼はちょっとしたここの有名人)



一日悩んだ末

彼のオフィスにもなってる
ホステルにその夜は泊まり

出費は受け入れて、
翌日からの二泊三日のエンジェルフォールツアーに行くことにした

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ホントはネットで賛否あるツアー会社


でも宿泊だけでなく
食事も一日ただで出してくれたり
とっても気が利くカルロスと奥さんの印象は◎






ここで書きたいエピソードがひとつある





同日の夕方

少し気分転換にと思い
カルロスのホステルから散歩しにいった時だった



日曜でどこの店も閉まってる


殆ど誰も出歩いていない


川沿いには多少なりと人の影


美しい夕暮れに見とれたあと


暗くなる前に
すぐまたホステルに戻ることにした



歩いてると
パトカーから警察が声を掛けてきた


そう、これが通常の国だったら
なにも怯える必要のないこと

でもここベネズエラは違う


言葉が悪いけど
「ここの国の警官は腐ってる」と旅行者の間では有名


彼らは、荷物チェックを装い
僕ら外国人がもしもアメリカのドル札を持ってるようなら
奪ってくるという


そのために、
パンツ一丁にまでさせられた旅人の例もあるくらいだ


経済が破綻してるせいで、
ベネズエラでは米ドルの方が自国の貨幣よりもとても価値を持っていて
巷では、公式レートの何倍もの額で取引される“闇両替”がもはや一般的



とにもかくにも
この正義もへったくれもない警察の存在を
事前に知っていた僕は

ドル札をパスポート入れの隅に
念のため隠しておいていた




警察に 「見せろ」 と言われ
財布と自分のパスポートを渡す



スペイン語で色々と質問を並べ

尋問をただ演じてる


明らかに彼らの狙いは金だ




次第に
なんの理由もなく
「パトカーにひとまず乗れ」 と言ってきた


断る。


こちらが乗るべき義務はない


あぁ面倒くさいことになってる



色々わからない感じを演じ

『自分のホステルはすぐそこだから、ひとまず一緒に来てくれ』 と彼らに交渉



事情を説明すればホステルにいる人たちが助けてくれると
分かっていた



そしてなんとか彼らをいいくるめ
ホステルの前までパトカーとともに一緒にやってきた



『ここが自分の滞在してる場所だ、パスポートを返してくれ』 と言うと



パスポート入れまで見せろと言う


ひとまず手渡すが

ドル札を隠していた隅まで
彼が手をつけようとしてることに気付く



まずい!!

とっさに さっと奪い返した



「もう、俺が何したっていうんだ!わけがわからない!」

素直に彼らに訴えた




すると彼らの口から出た思わぬ言葉

「僕らにお金をくれ」

(もしくは「何か飲み物を買ってくれないか?」って意味だったと思う。)



露骨に本性をあらわにした


しかも何度も同じ質問を繰り返してくる



身震いがした


これがほんとにベネズエラの現実


相手にしてる彼らは警官ではなく
権力を盾に脅してるただの人だ



財布も、パスポートもなんとか取り返して

脅しから強引に逃れるように
ホステルの扉に駆け込んだ



階段を駆け上がり
スタッフに事情を説明



すぐに窓から確認してもらったら
パトカーの姿はもうなくなっていた。。





カルロスが言うに

人影のない日曜は特に
警察もひっくるめて危険とのことだった





危機一髪の怖い想いをした。。。







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切り替えて

翌日は
エンジェルフォールを見に二泊三日のツアーへ


空港の待合室で
「ギターを弾いても良いかい?」 と切り出してきた男性

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彼とは後に二泊三日 同じツアーで一緒に行動することになる




初乗りの超小型セスナに緊張。。

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一時間の移動

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陸の孤島 “カナイマ”という村に到着


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着いた一日目は
他のツアー客と一緒に近辺を観光

青空に囲まれた静かな湖ではしゃぐ人々を見て、

煌くような美しい時間が心に流れるのを感じた

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滝の裏側歩き

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翌日は

ボートとトレッキング およそ7時間かけて
森の奥地へ入り


ついに エンジェルフォールと対面

世界一のっぽで、独特な見た目の滝

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ここにたどり着くまでに
空越え、川越え、森を越えてきた過程、、


“やっと会えた感”で満たされた


振り返るとかかってた虹。。

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夜はキャンプ地で一泊


翌日 カナイマ村にまたボートで戻る


広がる景色はまるでファンタジー世界

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村を旅立つ前に

二泊三日 最初の空港から行動を共にした
友達のミュージシャンの彼と彼女とラストショット!

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飛行機に乗り

拠点の街 シウダーボリバルのツアー会社の宿に戻る





思いがけず
出会った日本人の旅人 ともくん

一緒に語った面白いアレやコレに、花が咲いた

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翌朝のバスで次なる目的地へ出発!
















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