My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




アルゼンチン(最後の二週間)/ Argentina :: 2015/07/27(Mon)










滞在が延びたブエノスアイレス


路上ライブをきっかけに
最後の最後に出会い

親しくなった女性ミュージシャン Morel

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待ち合わせた時の彼女の第一印象は
まさに女性版ボブディラン

当の本人は名前だけで、
彼の風貌は知らないというから驚き。


面識はなくても、きっと何かで2人はつながってるのだろう。。

ということにしておいた


ワイン片手に
一緒に広場で、音と会話で盛り上がってると
謎の男性から音楽レストランの名刺をもらった


半信半疑でそのレストランに2人で向かってみると、
とても気さくなフランス人のオーナーが、すぐに演奏の許可をくれた

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歌い終わったあとは
気前よく、ビールやおつまみをテーブルに
どんっと持ってきてくれた




ただ、、ひとつ残った不思議な点があった


そもそもの話
オーナーは、僕らに名刺をくれた男性に憶えがないらしい


しかもその名刺自体、プライベートなものらしく
男性がどうやって店から入手したのかの謎も残り
二重に首を傾げていた


なんにしても彼(仕掛け人)のおかげで、

皆にとってハッピーな夜になったのだから

真実に関してのくだらない質問よりも “ありがとう” を贈りたい



店を後にして向かった
Morel とパートナーの男性が住むアパート

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一緒に深夜のディナー


翌日の夜は、、

Morel が是非連れていきたいと言ったので

知る人ぞ知るという 秘密の音楽バーを覗きに行った

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空き家を借りて、バーを開き

連日音楽セッションをひそかに開催してるらしい


住宅街の中にあるので

アンプなど大きな音がでるものは勿論、
お客さんの拍手でさえも “指パッチン”に変えてもらう程、徹底したシークレットぶり


何気なく飾ってあるアートも
夜の隠れ家を演出していて、“雰囲気” を凄い感じるところだった


いつかブエノスアイレスにまた戻った時は、
またMorel と、覗きにこれたら嬉しい






さぁ そして そして

ついにやってきた
ブエノスアイレスを旅立つ日

露骨に緊張しながら、二度目のチェックインに挑む


受付の女性に、黄熱病の証明書を自信満々にかざす


(女性)
『それと、南アフリカの出国を証明するチケットはお持ちですか?

それがないとチェックインは承れませんよ』


おっと

以前は、最終的に 『提示しなくてもいい』 と言われたはずのものを
今回は絶対見せなきゃいけない流れになってるぞ


しかし!!

こんなこともあろうかと

南アフリカから隣国ナミビア行きのバスチケットが買えるサイトを
事前に調べ済みだった自分


飛行機の時刻までまだ数時間ある


慌てずに冷静に、そのサイトにアクセス。


南アフリカ周辺をどのくらい旅するのか、正確なプラン立ては難しい中、
思い切って2週間後にナミビアへ出発するバスチケットをその場でGETして、
女性にその画面を誇らしげに見せる


そして、ずっと待ち焦がれていた
チェックインについに成功





2時間後。。

ゲートが開き
飛行機の搭乗口に向かう手前で最終のチケットチェック


そこで顔を合わせたのは。。

搭乗を一度断られたあの日、自分のことを担当した女性だった


そっけなさが少し目立った他の女性に反して
彼女だけは気遣いと優しさを最後まで感じさせてくれる人だった


おかげでそこまでパニックにならずに、
起きてることを冷静に受け止めることが出来た



すれ違い様

うっすらと笑みを浮かべながら
彼女は一言 声をかけてくれた


『調子はどう?』



「うん、今回は大丈夫。」



交わしたその一瞬の言葉と微笑みだけで、
もう僕らはわかり合えていた




“ドラマ”を

凄く感じた瞬間だった





そうして満を持して、
飛行機はブエノスアイレスを飛び立つ


「ありがとう、そしてさよなら南米!」

















のはずが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


三時間後

嵐の為に、一度ブエノスアイレス空港に
飛行機がまた引き返すという おまけのエンディングも用意されていた

さすがだよ Wonder Story


なんか南米が、自分の旅立ちを
最後の最後まで名残惜しんで拒んでたのかな





もしそうならば、、


大丈夫。 大好きだから きっとまた帰ってくる。


と言ってあげたい

















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