My wonder story

僕と音の旅物語 訪れた90ヵ国以上の記録 未来はいつも変えてゆける。 




レソト/ Lesotho :: 2015/07/30(Thu)










男性にエスコートされ
たどり着いたミニバスのチケット売り場は
人で溢れ返っていた

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しかも
数分前から降り始めた雨が
いきなり大きく暴れ出す始末

寒い中、足場の少ない屋根の下
人々とバスの到着を待つこと数10分

ようやく迎えはやってきた

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ぐわぁっと

一斉に人々が押しかけ、あっという間にバスは満席に。。


人々の中に譲り合いの精神はないのかな


自分はどうやら二台目を待った方がいいらしい


チケット売り場の窓口に
「僕は次のバスに乗れるんだよね?」 と尋ねると


一人のおじさんが、
ずっと意味のわからない中国語を発しながら
こちらをやんわりと侮辱してきた


チケットを買う時に伝えたから
彼は僕が日本人だということを、とっくに知っている


その時もすでに
若干中国語で対応する傾向があり、、
僕らの間にいいムードは漂ってなかった


彼は次のバスでも大丈夫なことを
確実に知っているにも関わらず、

『君はそのバスだよ。』 と

変な中国語に英語を織り交ぜながらずっと言い続けてきた


ベネズエラで差別を受けたとき同様
心底腹が立ったが、

ぐっとこらえながら 
「君は差別主義者なの?」と
言い返し続けることしか、僕には出来なかった



そうして約15分後。。


二台目のバスが到着。


譲り合いの精神がどうこうだなんて言っていると
先を越されるだけだ


大雨の中、ずぶ濡れ覚悟で
人々と一目散にバスに駆け込む


大きなギターケースとキャリーケースを
小さなワゴン車に無理やり押し込めて
席を確保しようとすると、仕切ってる男性から


『一回外に降りろ』 と忠告された


え? このバスにも乗れないの?


とりあえず指示に従いまた外へ。。


男性はチケット購入者のリストを眺めながら
点呼をとり始めていた


夜の雨の中ギターケースたちと
びしょびしょになりながら、、

じぃっと、次来る展開を待つしかなかった


差別を受けた後だったというのもあったのかな、、

何故だか切ない気持ちがぐぅっと押し寄せてきた


アフリカを旅するには、
今まで以上に忍耐と体力が必要なんだな。。



男性は、一通り点呼をし終えると

『ここに乗っていいよ』 と

最後の最後、自分に座る場所を与えてくれた


途端にすっと安堵した心


ドアが閉まる激しい音


ぎゅうぎゅう詰めのワゴンの中で
まるくなり、知らぬうちに眠りに落ちていた







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





気がつくと

時刻は深夜2時半


バスはイミグレーションに到着


標高が高いせいか、異様に寒い。。。

限りなく零度に近い


入国審査を終えた後

人々が身体を摺り寄せながら暖を取る待合室を発見


輪に入れてもらい
うずくまって朝やけを待った





86カ国目 レソト


“マセル”

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美しい自然の中に溶け込む街


午前中、
ショッピングモールをうろついている時に
声を掛けてきたこの2人

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ギターを持っている
アジア人の自分がとても珍しかったらしい

彼女達は、路上ライブにと考えていた
別のモールへの道案内をかってでてくれた

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(2015.7.25 in Maseru, Lesotho)

ちなみに
今現在2人が通ってる大学は
日本が寄贈したものだとか



直感的にどうも惹きつけられる場所があり
路上ライブを少し早めに切り上げた正午

ミニバスに乗り込んだ

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なんでも “天空の王国” と言われてる
マレアレアという村が、二時間半程足を延ばしたところにあるらしい


つい数時間前に
カフェで、この国のことを少し調べてる時に知った情報。



一時間半ほど走った後

何故か一度バスを乗り換えさせられて
二台目に乗り込んだ


って、進むにつれて雪が降り始めたぞ

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そしてまたここで
違うバスに乗り換えかい!!

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あと一時間もすれば
もう日暮れがやってくるのに。。


「こんな大雪でホントに行ける場所なの?」

となりの男の子に不安げに聞くと


『大丈夫。 もし何かあったら最終的には歩けばいいよ!』 と

底抜けのポジティブさで返された



でも僕は、君の想像する以上の大きな荷物を持ってるよ!!!!!

的なツッコミをすると、

『大丈夫。 絶対たどり着けるから安心しなよ』と 笑顔でなだめられた



ぼくらは少しの間
バスの傍で立ち往生し、雪の勢いが弱まるのを待った



思いのほかすぐに天候は一変


振り返ると、背後に広がる美しい景観に気づいた

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“天空の王国”に
確かに近づいてるのかもしれない


期待と心配を胸に再びバスに乗り込み 出発



けれど外は次第にまた、吹雪出した

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寒い車内。。

小さなワゴンで
タイヤにチェーンもろくに巻かずに
雪道をすべりそうになりながら果敢に突き進んでいく


縦横構わずに車は揺れるに揺れる


一体どんだけアドベンチャー気分にさせるんだ。


得意のつっこみ相手は、もはや自分自身


パナマとコロンビアの間を
小さな船で渡った時と同じタイプの不安に襲われた


車内にいた乗客は5人。。


“ただどうか無事に、、ハッピーエンドへと行き着いてほしい”


隣に座る男の子と
何気ない会話をすることが
余計な心配から意識をそらす唯一の手段だった



“大丈夫。 僕らは絶対に辿り着ける”

そう頑なに願い 信じ

走り続けること そうして約1時間。。





夜の入り口18時頃





バスは無事に、マレアレアの村に到着した。


予約もなしに
旅人達御用達の有名ロッジの門を叩くと、

あたたかな空間へと、すぐに案内してもらった

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やったぁぁぁぁぁぁぁぁ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


昨夜から、心底、安心させられる瞬間が多いな


“いい旅してる” ってことでもあるのかな




オーナーのおじさんに
案内された小屋のベッドで横になる

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ピアノなどを調律する時に使うという
音がまったくない “無音室” にいる感覚。。


近くを横切る人の声が一時 無音をさえぎったその後 


雪に そっと耳を澄ます。。




明日の朝早く起きて 

“天空の王国”に 改めて会いにいこう























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