My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




フィリピン① :: 2018/03/30(Fri)










95ヵ国目 フィリピン



“マニラ”

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2月1日


飛行機は、予定より数時間遅れ、

着いた時はもう日没過ぎ。


フィリピンに関する、ネットの情報は、
銃にまつわる危険な体験談もあり、だいぶ緊張気味だった。


空港から市街地まで

『“Grab”という、手配式のタクシーが、安全で、オススメだよ』

と、男性が助言をくれたので、列にならび、乗り込んだ。


それでも、抜けない緊張感。。


密室の車内にいると、あのタンザニア強盗の体感が、今でも時々蘇る。


治安状況をドライバーに質問したところ、

幸いにも大統領が変わって以来、随分、改善されてるらしい。


およそ30分後

無事、お目当てのゲストハウスに到着。


予約なし、勢いだけで乗り込む感じ、なんだか久しぶり。


チェックイン後、屋台で夕食を済ませ、
一息していると、他の宿泊者達が、ゲームをしようと誘ってきてくれた。

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うたを披露することにもなり、カナダ人も参戦。


ギターを通じて深まる仲のスピード感と、

ボーダーなく、最初から心を開いて誘ってくれた彼らに、感謝。



フィリピンの印象は、、


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スペイン統治時代のなごりからか、
南米に近い雰囲気を感じた。

場所によっては、ビルが建ち並び、
近代的な一面も兼ね備えているけれど、

ローカルエリアは想像以上に、まだ発展途上に映った。


日中は蒸し暑い。

人々はフレンドリー。

第二言語として、英語が通じるので、交流はしやすい。

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事前情報で聞いていた、“音楽が日常にある国” というのも、
実感としてホントにあった。


路上に響くカラオケ。


音楽レストランに入れば、
レギュラーバンド達の安定したプレイ。

歌が、非常に上手いボーカリスト。

選曲は、オリジナルではなく、よく知られた洋楽が目立つ。

(にも関わらず、飛び込みで、日本語の曲オンリーで歌わせてもらう自分。)


ゲストハウスを通して知り合った
彼、ブレナンが、最初のストーリーを大きく動かした。

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マニラから少し離れたアラバン地区にある
彼の自宅に泊まらせてもらいながら、

連日、一緒に歌える場所を探してくれた。


そのおかげで

日本食 レストラン、ローカルレストラン、オープンマイクイベント

ゲストハウス、ビーチステージなど、様々な場所で歌える機会があった。

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ライブあと、声をかけてくれた少年。

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ブレナンの友人で、素晴らしい歌声を持つシンガー べッさん。

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ただ同時に

彼との、ふたり行動が基本となり、
ひとり行動にはない難しさを、感じることもあった。

基本的に、彼がスケジューリングするので、
夜のクラブに大勢で行くなど、非日常的な体験もできて面白い反面、

“もっと、個人的にも、歌える環境を見つけていかなきゃいけない”

という気持ちが、時にうずいていた。


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“マップを見て、直感的に気になるところへ行く。”



生活も慣れてきたあるタイミングで、
一人旅立つ為に迎えた、

出発の朝。


マニラは、異常な程人で溢れていて、
ギターケースとキャリーケースを持ち、
周りを警戒しながらの移動は、想像以上にタフに思えた。


“状況に打ち勝っていくエネルギー”が

旅にはけっこう必要で、

こういった移動の時は、タクシーを使わない限りは、
もうなにがなんでも、前に突き進むイメージでいくしかない。



ターミナルから、高速バスに乗り換え


最初は、“アンへレス”という街へ、足を延ばすことにした。


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昼間は、がらんとした様子。


でも夜に、もっと賑わい出したら、
路上ライブがトライできるかもしれない。


とりあえず宿を探そうと、
キャリーケースをガラガラさせ、、


うろうろ。。

うろうろ。。


しかし、マニラの宿に比べて、どこも高いところばかり。


同じ交差点を行ったり来たりしていると、

アジア人のオジサンが、英語で声を掛けて来た。


状況を話し、少し相談してみると


話の途中で 『どこの国の人ですか?』 と聞かれ、


日本人であることを伝えると、


『なんだ日本人じゃないか!』 


と、びっくりした様子で、“日本語”で返事が返ってきた。


お互い日本人なのに、違う言語でやりとりしていた可笑しさと、

同郷の人に相談できる安堵感にスッと包まれた。


『 語弊があるかもしれないけど、
この街は、男性が女性を買いに来るような街なんだ。


今夜はここに泊まるよりも、

“バギオ” にいったん腰をおろして、
ゆっくり戦略を練ってみても良いんじゃないかな。 』



“バギオ”は、

そこから数時間かけて北上したところに位置する街で、
当初、翌日に行くつもりでいた。


どうすべきか少し考えた後、、


“この男性と出逢い、この助言を受けたことも、何かの縁かもしれない”


そう思うことにして、

次の街へもう出発することにした。



(結果として)

この時を境に

ワンダーストーリーは、急に加速を始めた。


































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