My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




フィリピン② ~バギオ編~  :: 2018/03/30(Fri)









“バギオ”

27858301_1171240163011588_5989164256621959847_n.jpg

Philippines7.jpg


バス移動は、5時間を越え、

すっかり暗くなった夜の山道。


突然、目に飛び込んできた
地上に煌めくプラネタリウムは

バギオが放つ、街の光。

その美しい光景は、
コロンビアの大好きな街

“メデジン”を彷彿とさせた。


バスを降り

ひとまず、調べておいた宿をチェックインし、
夜のメインストリートへ踏み出してみた。


標高の高さから、夜風も心地いい上、
治安も良いと聞いていたので、久しぶりに心を開放。


コンパクトな街の雰囲気も、なんだか性に合う。


大都市にはない居心地を感じ

来てよかった。。 とすぐに思えた。


歩いていると
歌声が聞こえるレストランがあり、

とりあえず入ってみた。


IMG_20180212_205400.jpg


誰かが、ライブをしていたので、
ひょっとしたらと思い

『自分も歌わせてもらえませんか?』 と、たずねてみたら、すぐに了承を得た。


数曲だけとはいえ、着いて早々
掴むことが出来た歌えるチャンス。


想像以上に盛り上がり
歌い終えると、

たまたまそこに居合わせた
スペイン人とベルギー人の旅人が、
『ドリンクをおごるよ!』と声をかけてくれた。


そのまま閉店時間まで、
飲み語り、そこで元々歌ってたミュージシャン、
スタッフ、みんな最後はつながり、一緒に撮影。

Philippines2.jpg

本当に嬉しいひとときだった。


昼間寄った アンへレスで、
あの男性がくれた助言がなかったら、

“同じ夜との出逢い”はなかったことを思い、


『旅のストーリーは、すべてつながってゆくこと』

久々に実感。


あと、この夜に乾杯した
ミュージシャンの彼に

ココに書き記すことで、改めてお礼を言いたい。

IMG_20180212_225731.jpg


正式な出演者として、長丁場で歌っていた彼は、
自分がその夜もらったチップの一部を、

旅路への『GOOD LUCK』の意味を込め、
僕へのチップとしても、少し贈ってくれたこと。


店から宿までの夜道を、
『心配だから』と、最後の最後まで引率してくれたこと。



初対面の自分に対して、

本当にあたたかい心遣いを

どうもありがとう。


彼は、今夜もバギオで歌ってるかもしれない。


どこかで再会できたら

直接 また伝えよう。



Good luck!!!!!!




そして翌日。

IMG_20180215_155620.jpg



街を散策している途中


“Gold Fish” という飲食店の看板が目に留まり、

なんだか気になったので、中に入ってみた。


「ここで、日本語の自分の曲を歌わせてもらうことはできますか?」


単刀直入に店員の女性に聞いてみた。


『今は、マネージャーがいないから、
18時以降~、彼が来た時にまた聞いてみたらいいわ。』


ここで歌うのは、難しそうかな、、

そう思いながら、立ち去ろうとしたら、
女性がもう一言くれた。


『そういえば、ここの上に日本食レストランがあるから、
そこに聞いてみたらどうかな?』


ありがとうを伝え、行ってみると、確かにあった。



『日本食を楽しんでいるお客さんに、

日本語でライブするって面白いと思うんです。

よかったら、ここで歌わせてもらえませんか?』


マネージャーらしき、フィリピン人の女性にたずねてみると、

奥から、日本人の男性が出てきた。


旅の経緯を説明すると、
男性は 『ちょっと待っていてくださいね』 と

マネージャーがいる奥にいったん引き返し、
すぐにまた戻ってきた。


『翌日のライブ開催、オッケーだそうです。』


彼自身は、フィリピン各地で
語学学校を経営してる方で、


『あと、セブ島にも行くつもりでしたら、
うちの系列校に併設されてる宿舎に泊まっていいですよ。

週末は、そこでライブも開催できるはずです。』 と


突然 “未来の助け舟”まで、出してくれた。


会って間もない自分に、なんて優しいお方なんだ。。


更に彼は、つながっている
バギオのゲストハウスにも連絡をとってくれた。

(結果的に、そこに通じてるカフェで、ライブ開催も決まった。)

28171527_10212372504331578_1062345354_o.jpg


『この街には、他にも日本食レストランがあるので、
そこにも相談に行ってみたらいいと思います。』


この助言を受け
その夜、早速そのレストランを訪ねてみた。


すると、

オーナーの日本人女性が、

『客層的に、ここでのライブ開催は難しいですが、、
地下にある客室に、泊めてあげることなら協力できますよ。』

と、

これまた思ってもみない展開になった。


彼女は、フィリピン人の男性と結婚、
3児をもうけ、もう長いこと家族みんなで、
そこに住んでいる方だった。


数時間前に入った飲食店がキッカケで、
こうしてストーリーがどんどん動き出すのを感じた。


その日から
トライした路上ライブも、
右肩上がりで好反応。


マニラは、大都市だけに
外で歌えそうな静かな環境は、
あまり見当たらなかったので、

この点からも、この街に来て、本当によかったと思う。


タイムリーに開催されていた
路上パフォーマンス(バスキング)
イベントにも、連日、参加させてもらった。

IMG20180216163453.jpg

この写真を撮ってくれた女の子は、
このフェスティバルを仕切ってる一人で、
数年前、日本に住んでいたそう。

それもあって、日本語も上手。


アートへの関心が強く、

現段階では自由に許されている
路上パフォーマンスを、

ゆくゆくは取り締まろうとしている、
市役所のどなたかのご意向と、戦ってゆくつもりだそうだ。


彼女としては、
このフェスティバルに限らず、
アーティストが自由にパフォーマンスにきてもらえる街を、
維持していきたいとのこと。


こちらにとても協力的で、理解があり、ご縁を感じる人だった。


アルバム“うたう手紙”を、買ってくださる方も、この街には多かった。

28081005_1564926766961907_1332551557_o.jpg


人から人へ

素敵な想い出が生まれる街だったので、

予定よりも、数日滞在を延ばしたバギオ。


『こういう、居心地を感じさせてくれる街との出逢いが、

旅する日常に、チカラと笑顔を与えてくれること』

思い出させてくれた。



飲食店で出逢った日本人の男性の方

お世話になったレストランのオーナーの方


お二方とも、滞在中、お酒も飲み交わしましたが、

名前は敢えて伏せておきますね。



どうもありがとうございました!!














バナー2
  • Category: None