My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




カナダ ~ アメリカ(2018年編)③ :: 2018/08/31(Fri)








国境を越え カナダへ入国。





“バンクーバー”

IMG_20180707_160921.jpg

ステージがいくつか点在する
音楽ありきの、ストリートフェスへ。


数年前に、南米パラグアイのゲストハウスで出逢い、
日本でも一度ライブに来てくれた友人と

この街では、再会を果たした。

IMG_20180707_154248.jpg

その子(ハットをかぶってる)を通じて、
バンクーバー在住の他の日本人の方々とも、
ここでつながることが出来た。


どちらにしても、
街中で歌っていると日本人が通りかかる率が
異常に高い街だった。

こちらが意識してるだけなのか、
世界中見渡してみても、ここまでの確率は稀かもしれない。



そして、バンクーバーでは、
写真のおふたりとも出逢った。

IMG_20180710_122105.jpg

IMG_20180710_121940.jpg

カナダ人のグラハムと、メキシコ人のダニエル。


ふたりとも、日本への興味も強く、とっても優しい人達。


グラハムは、坂本龍一の大ファンであり、
滞在中、ピアノで演奏もしてくれた。

彼は才能にあふれた
即興型のピアニストであり、シンガーソングライター。

一緒にコラボレーションもした。

IMG_20180711_172021.jpg

IMG_20180710_193158.jpg



みんなで、打楽器を持ち寄って、
ただひたすらに、リズムに酔って湧きあがるという
ユニークな集まりを、覗きに行って来た。

IMG_20180710_205924.jpg

IMG_20180710_220311.jpg

昔、インドのビーチでも
見たことがあった類のイベントかもしれない。


暗くなった帰りの途中。

公園で、映画鑑賞イベントがあった。

『スタンド・バイ・ミ―』 

IMG_20180710_224623.jpg

映画の舞台も、架空の街という設定らしいけれど
バンクーバーから、いこうと思えば車でいける

“オレゴン州”


主題歌は、あの名曲。

作品自体も、遠い昔
友人との話題によく上がっていて、
懐かしいキモチになった。



そして、ここで一人ご紹介したい韓国の男性がいる。

IMG_20180709_202413.jpg


彼との出逢いは、なんとも不思議なものだった。


ちょっと、具体的に書きます。



とある日

海辺に路上ライブに出かけた時のこと。


到着したタイミングで
雨が降り出してきたので、
数時間、近くのカフェで待機することにした。


夕方6時頃

雨があがり始めたので、
ビーチにもう一度戻り、準備をしていると、
写真の彼が声を掛けてきた。


少しだけ言葉を交わし
さぁ いざ始めようとすると、

何故かアンプに、ノイズが入り
(おそらく他の電波を受信してしまい)

次第にまた、雨粒達がやってきた。


本日の路上ライブは決行が難しい。


そう判断し、片づけ始めると、
さっきの彼が、もう一度話しかけてきた。


どうやらCDを買いたいらしい。


瞬間的なライブで、なんだか申し訳なさがありつつも、
それでも購入したいという彼。


雨音がだんだん強まってきたので、
荷物をまとめ、とりあえず一緒に雨宿りすることにした。


そこでゆっくり

話を聞いてみると、、


彼は韓国で普通に働いている若者で

束の間の休日を貰って、旅行に来ている身らしい。


作詞作曲もするとのことで、

スマホを通して、オリジナル曲を聴かせてくれた。

(この時、僕はギターを弾きながら、なんとなく伴奏コードをチェック。)


“海外の路上で歌うこと”


が、彼の大きな夢だという。


『それだったら、
僕がギターを弾いてサポートするから

今から一緒にトライしようよ。』 と

彼の背中を押し


CDへのお礼も込め

雨も弱まったタイミングで、
急遽、ふたりで路上ライブを敢行することにした。


持ち歌をやりきり

予想以上に、感激する彼。



じつは、

彼はこの日の前日

街で路上ライブをしていた
“別のミュージシャン”に

歌いたい想いを伝えた際

『明日ビーチに“6時”に来たら、一緒に路上ライブができるよ』 

と、伝えられたんだそう。

しかし、この天候もあってか、
そのミュージシャンは一向に現れず、

代わりに、僕(迫水)が現れたので、
おそるおそる声を掛けたらしい。


自分は自分で、

たまたま

このビーチに初めて来て、

カフェを出たのが大体6時で、

アンプも使えず、雨も降り出したから、
彼とゆっくり時間を過ごせたわけで


もしも

ストーリー展開が少しでも違ったら

彼と一緒に曲を予習して、
路上ライブに臨んだ未来は、こなかったかもしれない。



『そもそも、どうして海外の路上で歌うことが夢なのか?』



彼に改めて たずねてみると、


数年前、友人の結婚式で
韓国の有名なシンガー達がライブをした場に

彼は幸運にも居合わせ、
歌のチカラに、凄く感動したんだそう。


そして

彼の中で

“自分は、人前で歌う度胸を養いたい。

その為にいつか、異国の地で歌ってみたい。”

という夢が、生まれたんだそう。


(今できる解釈では、おそらくそういう感じの説明だった)


バンクーバー自体は
過去に一度来たことがあったが、
再びこの街を選び


“路上ライブをする”

という、彼にとって大事な夢を
心に抱きながら滞在していたら


帰国を目前に

本日のことが起きたんだとか。



『ずっと叶えたかった夢を叶えてくれて

どうもありがとう。


本当に幸運で、不思議なストーリーだよ。』


と彼は終始、興奮気味だった。


自分も人との縁の存在

旅のミラクルを感じ

彼と一緒になって喜んだ。



路上ライブが
ほとんどできなかったこの日に

唯一、CDを買ってくれた彼には大きな感謝があり


僕らふたりにとって、

プラスになる


ワンダーストーリーらしい出来事だった。



38391840_1852822501431551_883797578234200064_n.jpg

38256482_1852791184768016_554528720849731584_n (1)
(In Vancouver / Photo by Daniel Valdez)







いよいよ


この夏旅の物語は


最終章へ













バナー2
  • Category: None