My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




フィジー② :: 2019/02/25(Mon)












~2月2日~






翌日早朝


準備を済ませ、空港から数時間の飛行で
ニュージーランドに到着。



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さてここから、ストーリーは予想外の方向へ。


入国カードの質問に関して、
ひとつ相談をすると、

入国審査官に、別室につれて行かれることになった。


今回の旅の目的など、沢山の質問をされ、

待たされ、また質問され、待たされ、

およそ一時間後、言い渡された結論。



“別のビザ申請をしない限り、入国を許可することはできない”



えっ、、


戸惑い

頭が一瞬、真っ白になりながらも、
冷静を装った。


ニュージーランドに来る際利用した
フィジーエアに、彼らが問い合わせたところ、

急遽手配されたリターン便は、翌日になるとのこと。


まだ20時間以上ある。


その便が来るまで、
この部屋か、空港ロビーになら行ってもいいと言われ、


とりあえず

一回キモチを落ち着かせる為に、

人の流れがあるロビーの方で、大半の時を過ごす事にした。








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深夜23時


ロビーから戻り

その夜は、彼らが案内してくれた
誰もいない空港の一室で一泊。


外部と隔離された環境でもあり、
これはこれで、今まで味わったことのない貴重な体験にも思えた。


とはいえ、強がってはみたものの

まだ入国できなかった事実を
完全には、受け止めきれない僕もいて、

その夜は、寂しさを我慢しながら
複雑な心境のまま眠ることに集中した。












~2月3日~





翌朝


目が覚め
準備していると、

昨日自分を担当した人とは違う女性が、
出国までの段取りを説明してくれた。


彼女からは、どこか優しい人間性が、自然とにじみ出ていた。


改めて、こちらの想いを吐露し、
なぜ入国できなかったのかと聞いてみたら、
彼女なりの見解を返してくれた。


いずれにしても、

もしもニュージーランドに入国したいなら、
一回、日本のニュージーランド大使館に行って、
新たなビザ申請をする必要があるとのことだった。



それから彼女は、飛行機が立つ直前まで、
出来る限りに丁寧に対応してくれた。


人としての愛を感じる人と、そうじゃない人は、
自分の中で、ハッキリしている。


彼女のおかげで、昨日よりは、
どこか落ち着いたキモチでいられる僕がいた。


出国間際の飛行機。


搭乗した直後、

こちらの方から手を差し伸べて、


別れ際に『ありがとう』と伝えると、

彼女は少し驚いた素振りを見せた。


きっと、置かれてる状況的に

『ありがとう』を言われるとは

思っていなかったのかもしれない。


でも、僕としては彼女の対応に

素直に感謝を想ったし、伝えたかった言葉だった。


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そのまま飛行機は、数時間かけて、
昨日離れたばかりのフィジー島へと再度向かった。



さて、ここでひとつ大きな確認点。


この日は月曜日。


次の成田までの便が、金曜日までないというのだ。


ということは“4泊5日”、僕はフィジーにいなければいけないことになる。



到着後

入国審査官に、また別室に案内される。


取り締まり役らしき女性から、

どうして、ニュージーランドに
入国できなかったのかの理由を聞かれ、

起こったことをすべて伝えた。


じつは、こういう場合

担当した飛行機会社、(フィジーとしても)、原則として、
こちらが帰国するまで、ちゃんと見届ける義務があるんだそう。


さて、どうなるか。


彼ら入国審査官は、
パスポートと携帯、手持ちの紙幣をあずかり、


入国という扱いではなく

次のフライトまで“一時待機”ということで、

そのまま空港近くの宿に
僕を連れていく

という展開になった。


またまた思ってもみないストーリーへ。


宿まで向かう途中、運転手に聞いてみると、
今まで、他の日本人や、他国の旅行者も
何人も、同じ状況になってきているそう。


ただ、彼らの場合は、

荷物は、ほぼ空港に置いてくることになるそうで、

今回、ギターなど手元に返された僕は、
とてもイイ状況だそうだ。


有料のインターネットも、
普段は使わせてもらえないそうだが、

電話で入国審査官に、再度確認してもらったところ、

今回の場合は、オッケーとのことだった。


真意はわからないけれど、

担当したあの女性の多少なりの同情と、
優しさでもあったのだろうか。


自分は、とにかくラッキーだそうだ。


とはいえ、パスポートも携帯も手元にない状況、


宿の外に出歩くのもNG。


これから、次の便が来るまで

4泊5日

ここで過さなければいけないという現実に


まだ、戸惑う自分がいた。






















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