My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




イラン ② / Iran ② :: 2013/12/28(Sat)













“シラーズ”


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着くなり、早速行き先をどうしようか迷う


宿泊先を決めてなかったからだ


あの若者グループを通じて
連絡を取り合っていた男性から、
“Niyayeshホテル”を訪ねるようにアドバイスされる


いってみよう





道すがら、車から声を掛けられる


“またいつものタクシードライバーの客引きか” と
最初は無視を決め込む


しかし、何度もめげずに声を掛けてくる男性


話だけでも聞いてみようと立ち止まってみることにする



予測と違って
見た感じまだ若い男の子だった



軽く状況を説明する


すると

『僕がその行き先のホテルまで、乗せてってあげるよ』 と彼


「でもお金は払えないよ」 


『いらないさ』


「ほんとにタダで? でも時々怪しい人達がいる中で、
どうやって君を信頼すればいいかな?」

少し意地悪に返してみる



微笑みながら、だまりこむ彼


その印象からして
大丈夫と直感した僕は、助手席に乗り込んだ


今にして思う

この彼 モハメッド との出逢いはとても幸運だった

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車内で彼に、
『歌えるカフェとか、どこか知らないかな』と相談してみると、
いくつかアテがあるようだった



車は
ものの5分もしない内に
ホテルに到着

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彼と一緒にマネージャーの部屋へ


彼が、ペルシャ語でなにやら僕のことを説明している


するとマネージャーが
流暢な英語で僕に話し出す


『お昼のランチタイム、夜のディナータイム

どちらも二時間、広間のレストランで演奏してくれるかい?
そしたら宿泊代はタダでいい。』



モハメッドが、
どのように僕を自己紹介してくれたかは謎だが
悪くない話で、彼に感謝を伝えた




なにはともあれ

この日から三日間、僕はここのホテルで

こんな感じで、雇われシンガーとして歌いながら滞在することになる

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実際は、

時間に対してまったくシビアではなく、
とても自由にやらせてもらえた

スタッフさんもみんな愛があり、
度々、ご飯も出してくれて、大分良い条件だった





1日目

夜九時が過ぎると

モハメッドが車でやってきて
友達と共に、満点の夜景が待ち構える場所へと連れてってくれた


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2日目夜


またモハメッドが車でやってきて、
彼の知ってる幾つかのカフェへ
ライブができないか一緒に訪ねて回ってくれた

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その頼もしい後ろ姿

もはや自分のマネージャーみたいだった


どうして、ここまで僕に尽くしてくれるんだろう。。




彼を筆頭に、
イラン人たちの僕ら旅人を手助けしようと
努めるやさしさの大きさは、信じられないほどだよ








3日目

夕方6時頃 


モハメッドがまた迎えに来てくれた

そして
昨夜一軒だけ
いい返事をくれたカフェへ向かい

念願のライブ!!

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(2013・12・18 at Cholate Cafe in Shiraz)




4日目 正午


ホテルにいた他の宿泊者さんも誘って
モハメッドの車でイラン一の観光名所と言われる
ぺルセポリスへ

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2000年以上も前の遺跡とあって
結構、感動したよ

モハメッドの説明も
助けになった





日も暮れて


また昨夜と同じカフェにライブをやりに行く

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スタッフの彼が
わざわざ準備してくれた水タバコ


下北沢とかで
見たことあったくらいだった

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喫煙者でもないのに
初挑戦

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脳に煙が渦を巻いて上がっていく
不思議な感じ

確かパイナップル味?で割と楽しめたよ





ライブを終え

次の街に向かう夜行バスに乗る為に
二日間お世話になったカフェを、モハメッドと後にする




バスステーション手前で
ファーストフード店に立ち寄る

モハメッド一押しの
安くてボリュームあるサンドイッチを買う為だ


彼とここに来るのは
もう3回目だった

だからもう、僕にとっては
ひとつの想い出の場所




バスステーション

二人で食べる最後のディナー



会話はなくとても静かだった


彼と出会わなければ
このシラーズ滞在記は
まったく違うストーリーになってただろう


出会ったあの日
意地悪で聞いた

『初対面の君を、どう信頼すればいいかな?』の一言



ふたりの想い出の1ページに
なつかしくこだました


互いに
やんわり寂しさもあった


モハメッドは何度も僕に

『次の街より、ここの方が
ずっと人もオープンでいいから、もう少し長く残ってきなよ』

と言い続けていた



でも行かなきゃ


こうしていつも
誰かにさよならを伝えないと
旅は続けていけない


アイコンタクトを交わし
互いに笑顔のまま

バスは動き出した





色々、どうもありがとう


そして
またどこかで会える日まで。。











少し寄り道した街

“イスファハーン”

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バスで黄昏る、、

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ここまでの旅路

長距離バス、時には列車の中で


何度 
広がる夕焼けに魅せられただろう、、





耳元から聞こえる
音楽から


何度 旅へのエールをもらっただろう




未来で

今という過去を
振り返る自分に


時々、オモイを馳せる



体験してきた
すべてきっと
いとおしい想い出になるんだろうな。。




























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