My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




インド① / India①  :: 2014/01/27(Mon)







49ヶ国目 インド




“ハイドラバード”



正直言うと
インドの旅に突入する直前は
大きな緊張感を持っていた



カオスが予想される街の中

理想は、バックパック一個を背負い
身軽な格好で乗り込みたかったが、


僕の場合

ギターケース + 衣類、音楽機材などを詰め込んだ
重いキャリーケースを
引いていかなければいけないからだ


つべこべ考え過ぎても良くない

細心の注意を払いながら、
そのスタイルで旅を続けることを決意




日の出前、空港に到着


右も左もわからぬまま
周りの助言に従いバスに乗り
街の中心にあるメインのバスステーションを目指す



途中、バスから降ろされ
ここから“オートリキシャ” を使わなければいけないと
言われ

その場で待ち構えていた
ひとつに乗り込む

IMG_20140107_204933.jpg



猛高速で出発


ドライバーの運転の荒さから
安全性もなにもあったものじゃない


暗闇の中
『インドぉぉぉぉぉぉおおおおお』と叫びながら

必死に相棒のギターとキャリーケースを押さえて
取っ手にしがみつく


インドの洗練を
早速受けた気がした



日が昇り

街を少し散策


IMG_20140107_205133.jpg

門の佇まいが
なんとも印象的だった



バスのスケジュールの
関係上

午前中にはもうこの街を後にした


ここから目的地“ゴア”を目指すには

まず“フブリ”という場所に向かう必要があった


初めて乗る
インドの長距離バス

IMG_20140108_144209.jpg



まず揺れがとてつもない為
眠る余裕なんてない


運転手のおじちゃんは
前方に現れる殆どすべての車両に

爆音ラッパクラクションを
『パァァァァァ!!!!!!!!』と鳴らし
乱暴に追い抜いていく


気遣いもなにもない


そのある意味で
ボス猿のような姿たるや

“って ジャイアンか!” のツッコミを
思わず浴びせたくなるレベル


(インドのドライバー達は、
クラクションをちょっとしたサイン代わりとして使うのが
普通と、後に段々と理解してくる。。)





そんなバスの周りを流れていくのは、
今までこの目で見たことのないようなセカイだった

IMG_20140107_205345.jpg



過去に
イメージしていた通り

確かに
あまり清潔感があるとは
いえない町々


だけども、
それと同じくして
自然、動物と一体と化した人々の生活の営み


広がり
青々と茂る一面のみどり


すべてがきらきらと輝いて
僕には見えた



パキスタンを挟んで
すぐ横には
つい昨日、一昨日までいたイラン

こんなにも違う生活スタイルがここに在る事


地球の面白さを
嚙み締める



この時点で
僕はインドに来れたことを、
もうすでに、とても幸せに思えた




夜9時頃

他のバスへ乗り継ぐ


手持ちのユーロを
換金する場所をなかなか見つけられずにいた為
空腹を我慢してバスに揺られていると


二人のインド人の女の子に
話しかけられ
会話が始まった


状況を聞くやいなや
フルーツそして水までも途中で購入して、
彼女達は僕に手渡してきた


頭の下がるオモイ。。

なんてやさしいんだろう、、


初めてのインド人のやさしさに
思わず感動した



彼女達からのアドバイスを参考に
バスを途中で下車


孤独感と恐怖感を抑え
真っ暗闇をしばらくとぼとぼと歩き

ようやくフブリ駅に到着



夜はもう11時半を回り

最終目的地“ゴア”行きの
電車は去った後だった。。




翌日の始発を待つために
駅に残る事を決意し、

とりあえず目に留まった
飲食店らしきところに入る


ユーロの換金をどうにかできないかと
尋ねてみると
この若者達に歓迎された


IMG_20140107_205536.jpg


彼らは、その店で働く従業員たち


食べなよ食べなよと
ご飯をタダで振舞ってくれたお礼の代わりにと、
僕は曲を披露


この時が実質
インド初ライブ



こうして
まだ初日のこの夜だけでも

想像もしてなかった程の優しさを
出会ったインド人達はくれて

緊張で硬直していた僕の心を
僅かにでもほぐして、
安らぎを感じさせてくれた。。





・・・・・・・・・





翌日

早朝、電車に飛び乗り
いよいよ 目的地のゴア へ

駅で会った
この若者達と同乗
IMG_20140107_205629.jpg




電車も昨日のバス同様
相変わらずカルチャーショックを受けずにはいられなかった

IMG_20140107_205731.jpg

IMG_20140107_205809.jpg



雑然とした車内


終始開け放しのドア


走る情景の美しさ


乗り込んでくる
商売人


分け合い口に頬張る
インドのスナック


常に気は抜けない
周囲の状況の
移り変わりの速さ



真夏じゃなかったのが
救いだった


横顔で受ける風は気持ちよかった



抽象的な表現になってしまうが
本当に混沌とした
カオスのセカイなのだ



あやうさと隣り合わせ

でも生きてる感じを存分に味わえる










余談。




イヤホンを
完全に付けているのに

音楽は、明らかに本体のスピーカーから鳴っている若者に

ツッコミを入れるべきだったか


どうか











そんなこんなで

ようやく“ゴア”到着



IMG_20140108_153601.jpg

























バナー2


  1. Category: None