My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




インド② / India ② :: 2014/01/28(Tue)







“ゴア” 


州都 パナジ





この日は30日


年末カウントダウン間近とあって
殆どのリーズナブルなホテルは埋まっていた


どこか華やぐ夜の街を
ひとり

“なんで年末に、こんなさ迷ってるんだぁぁぁぁぁ”と 
心の中でしきりに叫びながら歩く、、




翌日はバスで
“アンジェナビーチ”に向かう予定だった為


仕方なく
バスのターミナルで
日の出を待つことに。。


これでもう二日間
宿なし状況。。


一人寂しいオモイをしていると
声を掛けてくれた男性がいた


幸いなことに
彼もまたミュージシャンだった為
この辺りのビーチの音楽事情などを相談することが出来た


彼のおかげで、
新たな勇気が心に沸いてくる








そして翌日


この日は
ついに大晦日



早朝すぐにバスに乗り込み
昨夜の彼のアドバイスも頭に入れながら
アンジェナビーチへと向かう



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降ろされた場所は
ビーチからまだ3キロ程
離れたホテルエリアだった



一軒ずつホテルを訪ねて回る


大晦日とあり
どこも通常の三倍近くの値段設定。。



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ここのホテルに行き着く



この時期でいえば
周りに比べてだいぶ安い

一泊800ルピーでいいと言われ
泊まることに決める



日本から来たシンガーいうことで
オーナーさん、スタッフさん
みんな大歓迎してくれた


ご飯を準備してくれてる様子

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海まで続く
のんびりとした町並みは
アメリカ西海岸の想い出を連れてきた


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なぜか
ファミリーマート発見

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後で
中に入ってみると


あぁとっても
ファミリーマートらしい

ノリノリのイケイケダンスミュージック



ズラッと並んだビール達がお出迎えで


懐かしくなりずらかった

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夕方手前にようやく
降り立ったアンジェナビーチ


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ここは、インドの中でも
特殊な地域で
外国人観光客が多く集う所


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ギターを抱えてビーチを歩く僕に、
明るく声を掛けてくる人も沢山いて、
歩いていて気持ちがよかった








真夜中の年越しの様子

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踊り狂う周りの
ハイテンションの輪には
入らずに、ビーチの端でゆっくり物思いにふけた





深夜二時

ホテルまでの三キロの道を歩いて帰ることにする



平地に伸びる一本道の途中

ポツンと屋台



前を通りかかると
ホテルのオーナーさんが一人
ウィスキーで晩酌をしていた


この人の漂わす空気は
どことなくミステリアスだ

何を考えているかは読めないタイプ


『まぁ座れよ』と誘われる


『オムレツ食べるか?』と聞かれ

はい、と答えると
シンプルな目玉焼きが出てきた


“あっオムレツって、目玉焼きって意味でもあるのか、、”と
しみじみ感心しながら、口をもぐもぐ動かす


お互い口数は少なく
会話は特になかった


ビーチとは
正反対の静さを漂わす真夜中の屋台は
なんかとってもいい雰囲気だった



帰りは
オーナーさんのスクーターの後ろで

夜の風を切りながら、輝く星空を見上げた



その幸せなひとときが
何故だか強烈に印象に残ってる




ホテルに着くなり
スタッフ数人を屋上に集めた
オーナーさんから

『まぁいいから 僕らに数曲歌ってくれ』 と言われる


新年初のミニコンサートを

明け方三時半近くに開催



チップとして150ルピーもくれた




翌日

一月一日も
滞在することに決める

オーナーさんに値段交渉するが、
800ルピーの二倍の1600ルピーだときっぱり言われ、
受け入れる


昨夜の優しさに
また甘えようとした自分がいけないと
少し反省。。



鋭く照りつける日光の中、
本日すべきことを悩んでいると
一台のスクーターが止まった


声を掛けてきたのは
昨夜年越しの瞬間にビーチで会った
インド人だった


彼の後ろに跨り
彼の友人らと共に、
ビーチに遊びに行くことに決める


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この日の夜は

前日に出演交渉していた
別のホテルのレストランで
ライブを開催



終演後、

お金のことで
一悶着あったせいで

精神的にクタクタでホテルに戻ると
待ち構えていたかのようにオーナーさんから

『 (君が疲れてるのは分かるが、、)まぁここに座れよ。』と言われる


『ここにあと一ヶ月居る気はないか?』と
軽くジョークも飛ばされる


スタッフさんから
またご飯を振舞われる


心が少しリラックスしたのを
見届けたのか

昨夜同様、屋上にスタッフを集め
オーナーさんからまた

『歌ってくれよ』の一言

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なんなんだろう この連夜のミニコンサート。。

でも音楽者として
求めてくれることは
嬉しい




数曲歌う





終わると同時に

頼んでもいないのに

オーナーさんスタッフさんみんなから
またチップをもらい

深々頭を下げる


合計300ルピーだった





翌日


チェックアウトをするため
オーナーさんのデスクに行く


1600ルピーですよね? と聞くと


『いやディスカウントして、二日分500ルピーでいい』と言われる



え? 、、



もう言葉が出なかった。。



“500ルピー” と言えば

二日間でオーナーさんたちが僕にくれた
チップとほぼ同額。。

すなわちこの二日間
ご飯も含めて
タダで泊まることが出来たことになる


しかも
オーナーさんは
必要なら、もっと安くしようかという素振りさえみせた


新年早々、思わず泣きそうだった



こんなに出て行きたくない
ホテル初めてだ。。


もしこの夜も泊まれば
おそらく第三回目の
オーナー主催のミニコンサートもありえただろう。。。



みんなに感謝を伝え
心涙目でそのホテルを後にした








アンジェナビーチの次に向かった先は


ヒッピーが多いことで有名と聞いた

“アランボルビーチ”

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確かに、多くの
ヒッピーらしき人達が
ゆったりと生活を送っていた


みんなどこか
個性的な出で立ちの人が多く
その大半が外国人だった



二泊三日の滞在中


ライブをココと

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ここのレストランでさせてもらった

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なんだインドでも

やり方によっては、
こうして音楽を通してお金を稼ぐことが可能なんだなぁ。。



しみじみ、嬉しく思った





夕暮れ


打楽器を持って人々が輪を作り
リズムを生み

楽しそうに踊る人々

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夜はビーチで
手作りのアクセサリーを販売してる若者達もいた



ビザに期限があるために
長居は避けたけど、
ここのビーチはまた必ず戻ってきたい場所になった








“知らぬ内に、

時間の流れ、社会の流れさえも、遠のいていく。。”





ここは
そういうところ

































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