My wonder story

僕と音の旅物語 90ヵ国以上の記録(2012/4~2015/8月を参照)               未来はいつも変えてゆける。




メキシコ①/ Mexico ① :: 2014/09/28(Sun)












62カ国目 メキシコ






“ティファナ”


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あかまちゃんは日本に帰国


宇田君はもうしばらく自分と旅を続ける



僕らはサンディエゴを離れ
アメリカとメキシコの国境を陸路で越えた







しかし

何かがおかしかった




途中で入国審査もなければ、スタンプも押されていない


いったん少し引き返し、 道ゆく人に疑問を尋ねてみると


『ここの地域はそういうの必要ないんだよ』 的なことを言われ


僕らは勝手な解釈で、


きっとここからもう少し離れたところに
改めて入国審査を受けるチェックポイントがあるのだろう

と、思うことにした






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この町 ティファナは

メキシコでも特に危ない地域だという情報が手元にあり

僕らは最初、

宿泊先も曖昧なまま
夕刻前に入国すべきかとても躊躇していた


とはいえ入ったからには、
日暮れまでに、宿探しをとにかく急ぐことにした





お隣にアメリカ サンディエゴがあるのか不思議になってくる程
まったく別のセカイ



公用語は突然、英語ではなくなり


詰め掛けるタクシーの客引き


道の商売人


寂れた商店街


舗装が続く工事現場など、


数ヶ月前までいた途上国の旅の記憶を
一気に蘇らせた





ただ想像していたほど
危ない物々しい感じはしなかった





振り返れば目に入る
アメリカへの未練は置いて


新たに気を引き締めて
街を歩きまわり

思っていたよりもスムーズに、滞在先を見つけることに成功











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さて問題だったのは翌日。






バスターミナルに向かい
次の町までのチケットを買う


およそ“12時間”はかかるという



夕方5時頃にバスは出発



すべては順調かに思えたが、、



夜10時を回った頃、ふとあの疑問がまた頭にやってきた



“国境を越えて、だいぶ走ってるけれど、
そういえば、いまだに入国スタンプをもらってない、、”




急に不安になり、焦ってネットで
改めて入国に関しての情報を宇田君と調べる



知りたくもない情報が目に入ってくる


“ティファナからの入国の際、72時間までの滞在なら入国審査はいらないが、
それ以上滞在する者は、自ら審査局に行って、ツーリストカードを取得しなければいけない”



どうりで、誰も呼び止めてこないと思ってたら
入国スタンプ取得は まさかの “自己申告制” だったのだ




これは完全に 迂闊 だった


事前に細かく調べておけば
見逃していない情報だった




乗っていたバスはちょうど、
途中休憩も兼ねて、どこかのバスターミナルで停車



急いで、事情を話しに
バス会社の窓口に相談しにいく






「ティファナに戻る必要はないと思うよ。

ここで待って
明日朝、近くにある国境まで行って聞いてみたらいいんじゃないかな。

もしくは、

そのまま今のバスに乗って、
明日着いた街の空港に行って、入国審査官に相談するのもいいと思う」




場合によっては、
このままだと “不法入国扱い” になるのでは?

と焦る僕とは対照的に


あっけらかんとした、余裕ある対応だった





僕と宇田君は相談した結果、
バスにそのまま乗り続け、ひとまず不安を抱えたまま
目的の街を目指すことにきめた



僕らがこの件を
早くクリアにしたい大きな理由のひとつとして、


数日後にグアナファトという街で
待ち合わせ予定の日本の友人の存在があった


海を越えてやってくる彼に
早速 迷惑をかけるわけにもいかない。。







翌朝、、

うとうとしながら時計を確認

バスは到着時間朝5時を
大幅に越して もう朝9時になるところだった



はっとして
携帯でマップを確認してみると、

だいぶ行き過ぎていることに気がつく、、


どうやら寝過ごしたらしい、、


気づけなかった、、、





立て続けに色々起こるなぁホントに。。





しかたなしに
“シウダードーブレゴン”という
見知らぬ街のターミナルで降り、空港まで僕らは向かった





入国審査官に事情を説明






が、。。


『私たちは、空路で来た人達だけにしか、入国スタンプをあげられないのよ。 


でも、ティファナまで今から戻る必要はないと思うわ。


ここから一番近くにある国境の街 ノガレスに行ってみるのが賢明だと思うわ。』






せっかくここまで12時間かけて南下してきたのに、
また来た道をもどらなければいけない、、




僕らは仕方なくまたバスに乗り
8時間かけて北上。。



国境の町 ノガレス に着いたときは
もう夜11時近くだった



その日は、バスターミナルで夜を明かし


翌日最後の望みにかけて、入国審査管理局へ


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待ちに待った瞬間がついにやってきた



約25ドル払い、

ツーリストカードようやく取得。




“これでメキシコに心おきなく滞在できる 。。”




ふたりして
事の終着に静かに安堵した時だった







さて日本から来る友人との待ち合せも迫ってる




ここからまた北を目指して
24時間もの長い時間バスに乗る覚悟を決める





その前に
バスターミナル近くで
なんとなくメキシコ初の路上ライブに挑戦

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(2014.8.25 in Mexico., Nogales)





みんなもの珍しそうに見てくる。。

でもあったかい


この国で歌える手ごたえを感じ始める





さて、バスに乗り、 

長距離移動、、



ほんとこの三日間
宿にもろくに泊まれず、
ある意味で 相当 “旅” らしいカオスな日々を送ってる











“グアダラハラ”



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ヨーロッパの記憶を蘇らせる街角

でもメキシコだけが持つ らしさ もいぜんとして感じる





それにしても
ティファナの印象とはだいぶ違う。。


想像よりも、現代的で都会



メキシコに持ってた偏見に今更気づく。。






そして 歌ってわかった
街の人の持つ 大きな愛情の存在


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(2014,8,27 in Mexico, Guadalajara)




ありがたいことに、、
人だかりが自然と出来る、、


人々がこんなにも反応くれるとは思ってなかった。。




ひょっとしたら路上パフォーマーへのリスペクトが
結構ある国なのかもしれない


東ヨーロッパのときに感じたそれに似てる




なんにせよ 声援、どうもありがとう







この国に歌いに来てよかった














そしてロンドンに続き

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宇田君の手料理は相変わらず旨い!




































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